早朝には青空も広がっていたが、決勝レースのスタート進行が近づくにつれ、厚い雲が広がっていく。結果的には降らなかったのだが、チームはいつ降り出しても大丈夫なよう、絶えず準備を整えていた。

 20分間のウォームアップは永井選手から走り始め、1分53秒364を出した後、織戸選手と交代。3周の計測で、1分51秒769を記録したところでチェッカーが振られた。今回もスタートを担当したのは永井選手。オープニングラップを「#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT」はポジションキープで終え、その後はタイヤ無交換を予定していたことから、しっかりペースを守って周回を重ねていく。

 9周目から3周に渡り、クラッシュ車両を回収するため、セーフティカーがコースイン。その間に給油のみ(ドライバー交代は禁止)行うチームもあったことから、20番手にポジションアップ。そして24周目にタイヤ無交換で、織戸選手と交代する。

 次第に順位を上げ入賞も見える位置で走っていった織戸選手だが、35周目のV字コーナーでGT500に接触され、スポンジバリア寸前までコースを外れあわやクラッシュ。復帰のタイムロスから大きくポジションを落とす羽目に。ダメージは足まわりや操舵系に及んで、まっすぐ走るのもおぼつかない状態になっていた。そんなマシンをだましだましチェッカーまで導いた織戸選手は、24位ながらもトップと同一周回。貴重なチームランキング3ポイントを獲得することとなった。次回のレースは3週間後の10月3〜4日に、富士スピードウェイで開催される。今シーズンすでに2戦戦っているサーキットで、蓄積されたデータがフィードバックされるのは間違いない。三度目の正直が期待されるとともに、待望の観客を迎えるレースでもある。「#30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT」の大逆襲を、乞うご期待!

永井宏明選手
「今回は天気にも恵まれず予選も含め流れが悪く、マシンバランスを直そうと思って頑張ったのですが、決勝のセットも決まらず、淡々と走り続けるレースになってしまいました。それでも何とか完走はできましたし、次に向けて、タイヤ選択もセットも、再度考えなきゃいけないと思っています。次こそはいい方向に持っていきたいですね」

織戸学選手
「ぶつけられてクルマがおかしくなってしまいました。ハンドルが90度もずれてしまい、まっすぐ走らなくなっちゃった。コース上を走らせるだけで上位を狙うのは無理でした。とりあえず完走ポイントを稼げたのはせめてもの救い。茂木に関しては、もうちょっとクルマを詰めなきゃいけなかったですね。次の富士に向けてはバックデーターもたくさんあるので期待できそうです。頑張ります」

金曽裕人監督
「もっと温度が上がってくれれば展開は大きく違ったのですが。。。タイヤチョイスに関してこんなに涼しいとは思わなくて、想定が甘かった。そのことから最初から最後までマシンとマッチしてくれませんでした。本来はこのセットでクルマとバランスが出るはずですが、このレースウィークの路面温度に対してミスチョイスした硬いタイヤではマシンセットうんぬんを語れる以前の状況で、ドライバーの負担は計り知れないものでした。それどころか途中の接触でステアリングが曲がり、まっすぐ走れない状態でも、最後まで走りきった織戸選手に感謝です。一個一個、確実に積み重ねていくのが我々のやり方ですから、完走してくれたからこそ、たくさんの情報とデータを得ることができました。ずいぶんお待たせしていますが、そろそろ応援してくださっている皆さんを、次戦笑顔にしてみせますよ!」

次戦、Rd,5富士は、10月3日(土)予選、10月4日(日)決勝です。皆様、応援よろしくお願いいたします!!

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