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スーパーGT ニュース

投稿日: 2020.09.20 16:24

Arnage Racing 2020スーパーGT第4戦もてぎ レースレポート

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スーパーGT | Arnage Racing 2020スーパーGT第4戦もてぎ レースレポート

Arnage Racing 2020 SUPER GT Race report

SUPER GT Rd.4「FUJIMAKI GROUPもてぎGT300km」

 コロナ禍のために例年とは少しイレギュラーなスケジュールとなっている今シーズン、迎える第4戦は「FUJIMAKIGROUPもてぎGT300km」

 残暑の残るもてぎは、晩秋の開催となる例年とは全く違う気候が予想される。また、ストップアンドゴーが特徴のツインリンクもてぎでのあまり経験のない300kmレースとあって、ブレーキへの負担が懸念されるため、ファクトリーではブレーキ関係の整備を中心に入念なメンテナンスを施し、レースに備えていた。

公式練習
 週間天気は週末に傘マークが並ぶ気がかりな予報。公式練習もスタート時にはウエット宣言が出ていたため山下選手がレインタイヤでコースに出た。しかし、路面は次第にドライに変わり、ドライタイヤに履き替えて、加納、山下両選手が交代しながら、時間いっぱいを使ってマシンのフィーリングを確かめた。

 チームは持ち込んだタイヤのテストも行った。曇天のために路面温度は予想外に低かったが、チームがチョイスしたハードタイヤは問題なくパフォーマンスを発揮し、両選手とも苦手意識の強かったもてぎのコースで、何度も1分51秒台をマークする好調ぶりを見せた。翌日の決勝は、予報とは打って変わっての晴れが予想されており、路面温度が上がることが期待されるため、チームはタイヤの方向性も踏まえ、決勝に向けてのセッティングを行った。

ARNAGE AMG GT3
ARNAGE AMG GT3

予選
 午後からも天候はあまり回復せず、小雨がちの悩ましい空模様の予選となった。今回Arnage Racing はA組で、山下選手がQ1に出走した。ウエット宣言も出る中、ドライタイヤでアタックに挑んだ山下選手は、慎重にチャンスを窺い、4Lap目に1’49.603の好タイムをマークした。しかしQ2進出はかなわず、翌日のグリッドは27番手から追い上げることとなった。

決勝
 決勝日、朝のうちは眩しいほどの青空だったが、再び空模様は暗転していき、マシンがグリッドに並ぶ頃には今にも雨が降ってきそうな悩ましい空模様に変わっていた。

 それでも決勝に雨粒が落ちてくることはなく、第1スティントを担当する山下選手は27番グリッドからレースをスタート。レース序盤、多重クラッシュによるセーフティーカー導入で前方マシンとの差が縮まる幸運もあり、山下選手はスティントの終盤には1分52秒台をマークするなど、終始いいペースで走行しながら少しずつ順位を上げていった。

 Arnage Racingは後半スティントにタイヤへの負担が大きくなることを懸念して、ほぼレースの半分まで山下選手をコースに留まらせ、32Lap目に見かけ上7番手でピットに呼び戻した。チームはメカニックの息あった素早く正確なピットワークでタイヤを4輪とも交換、ドライバー交代を終えた加納選手が24番手でコースに復帰した。

 加納選手も1分53秒台中盤から後半の非常にいいペースで走行。レースが後半に差し掛かり全車がルーティンピットを終える34Lap目ごろには、26番手を走行しながら前方を窺っていた。

 そんな中、46Lap目に再びセーフティカーが導入され、またしても前方とのマージンがご破算となるチャンスが到来。この時点でまだ周回遅れになっていないARNAGE AMG GT3はさらにプッシュを続ける。レース再開後にライバルマシンにパスされる場面もあったが、加納選手はチョイスしたタイヤの良さを十分に活かし、最後まであまりペースを落とすことなく激走を続けた。厳しいもてぎのコースに、タイヤが悲鳴を上げて脱落していくマシンが続出する中、加納選手は一つのミスもなく最後まで冷静な走行を続け、スタートから5つポジションアップの22位でチェッカーを受けることができた。

 Arnage Racingはチームが選んだタイヤを二人のドライバーが終始冷静な走りで守り抜き、好機を無駄にすることなく、300クラスのトップと同一周回での完走でポイント3を獲得することができた。

ARNAGE AMG GT3
ARNAGE AMG GT3

ARNAGE AMG GT3
ARNAGE AMG GT3

【大切なお知らせ】

Arnage Racingのドライバー山下亮生選手より皆様へ、下記のとおりのご報告をさせていただきます。

引き続き、山下選手の活躍を応援して頂けますと幸いです。

【ご報告】
18歳からレンタルカートを始め、86/BRZ Race、S耐を経て近年はジェントルマンドライバーにとって夢のレース最高峰であるSUPER GTに挑戦してまいりました。プロドライバーにどこまで敵うか毎回が緊張でもあり挑戦でもありました。

レース活動をするにあたり、企業経営者でもある自分にとっては、仕事との両立が大前提であります。が、一昨年からの米中貿易摩擦や新型コロナによる世界的な経済不況が一気に押し寄せており、一度立ち止まり仕事に専念すべきとの判断に至りました。

今回のSUPER GT第4戦もてぎを最後に、仕事が落ち着くまでの間、ドライバーとしての活動を一時休止致します。

レース結果がどうであれ、全力で戦いに挑んだことに後悔はありません。
突然のご報告となってしまった事をお詫び致します。今迄多くのチーム関係者並びにファンの皆様のサポート、応援を受けながらレース活動が出来ましたこと、心から感謝申し上げます。そして今後ともArnageRacingへの応援を宜しくお願い致します。

1日でも早くSUPER GTに復帰できるよう、頑張ります!

山下亮生
山下亮生

レース後抱擁を交わす山下亮生と加納政樹
レース後抱擁を交わす山下亮生と加納政樹

 10月3日〜4日に富士スピードウェイにて開催予定の次戦、富士ラウンドにおきましても、Arnage Racingにご声援を賜りますよう、宜しくお願い致します。


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