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投稿日: 2020.11.12 16:12
更新日: 2020.11.12 16:20

MaxRacing 2020スーパーGT第7戦もてぎ レースレポート


スーパーGT | MaxRacing 2020スーパーGT第7戦もてぎ レースレポート

MaxRacing
レース結果報告書
2020 SUPER GT Rd.7ツインリンクもてぎ

日時 2020年11月7~8日
■車両名 たかのこの湯 RC-F GT3
■場所 ツインリンクもてぎ
■ゼッケン 244
■監督 田中哲也
■ドライバー 久保凜太郎/三宅淳詞
■チーム MaxRacing
■リザルト 予選2位/決勝15位

オープニングラップ意地のクロスライン

 今シーズンからスーパーGTGT300クラスに参戦する新チームMaxRacingのレースレポートを熱血田中哲也監督の目線でお届けします。メンテナンスはつちやエンジニアリングとRS中春がジョイントして担当。監督を含めて経験豊富な体制ですが、ドライバーはスーパーGTへ1シーズンぶり復帰の27歳久保凜太郎と、FIA-F4で19年ランキング2位となった21歳三宅淳詞がコンビを組みます。

 若いふたりをどれだけ成長させられるかが、今シーズン、チームの大きなテーマでもあります。上位にはGT500経験を持つドライバーが名を連ね、超ハイレベルとなっているGT300だけに、挑戦しがいのあるフィールドだと言えるでしょう。

 前戦ラウンド6鈴鹿の公式練習中、不慮の事故により大クラッシュした、たかのこの湯RC F GT3は想像以上にダメージが深刻で、メインフレームやミッションの交換が必要な状況でした。シーズン終盤でしかもインターバルが短いなかでもあり修復は困難でした。しかしトヨタ自動車様の格別のご配慮により、車両を貸与していただくことができました。

 その車両は同型式のレクサスRC Fであり、レース前に富士スピードウェイでのスポーツ走行枠で確認走行を実施してラウンド7もてぎに臨みました。リヤのゼッケンベースの左横には『わ』の文字を追加。いつもとは違う緊張感のなか『わ244』たかのこの湯RC F GT3はもてぎの公式練習に臨みました。

 タイヤ選択からロングの確認まで三宅が担当しました。「今回はセッティングとか、制御系とか、細かいところまで詰めるために三宅だけで進めました。ドライバーが代わってしまうと感覚が違うからわかりにくいところもあります。それに三宅だけでなく凛太郎も、速さはあるので、少し乗ればすぐにタイムを出してきます。習熟については心配していません」哲也監督。

 ちなみに富士の確認走行も三宅だけが担当しました。ラウンド6でクラッシュした凛太郎にとっては早く乗って、感覚を取り戻したいとの気持ちがあったでしょうが、あえて極限までプレッシャーをかけることで力を引き出したいとの哲也監督の考えもあって、三宅主導でテストも公式練習も進めました。

「ボク自身がそうしたプレッシャーをかけられて、いや、かけていただいて成長することができたと感じています。余談ですがNISMO時代、レース中でクールスーツが壊れて苦しいときに柿元さん(柿元邦彦監督)から、無線で『今、ピットインしたらクビ』と言われたことがあります(笑)。それでパッと目が覚めますよね。だから今回、プロになりたかったらプロらしい考え方をしろと、凛太郎にはもう後がないというくらいにプレッシャーをかけました。追い込まれて死物狂いになって出てくる一発の力ってあると思うんです。GT300に乗れていればいいというのではプロではない」(哲也監督)。

 予選Q1は三宅が担当。1分47秒209のタイムでBグループ7番手となりQ2進出を決めて、凛太郎にステアリングは託されました。「またブレーキが利かなかったらどうしよう」という不安と葛藤して、ブレーキを踏みたくなる左脚を叩いて自分自身に喝を入れながらアタックに臨んだ凛太郎が刻んだタイムは1分46秒430。ターゲットタイムを大きく上回ることに成功しました。61号車に続くフロントロウを確保したのです。

2020年スーパーGT第7戦もてぎ たかのこの湯 RC F GT3(久保凜太郎/三宅淳詞)
2020年スーパーGT第7戦もてぎ たかのこの湯 RC F GT3(久保凜太郎/三宅淳詞)

「本当によかったですね。午前のタイムで3列目くらいにはいけると想定していましたが、フロントロウは想定外です。崖から落ちかけて自分の力でなんとかしがみついてくれた。そこから這い上がってくれれば、ボクらはそれでいい」(哲也監督)

 こうなるとドライバー心理は微妙なもので、Q1は突破したものの、遅いクルマにひっかかりタイムが伸びなかった三宅にプレシャーがかかります。こうしたプレッシャーを糧とできればチームは成長していくのでしょう。「今回はチームに楽しさも明るさも要らない(笑)。がむしゃらに、これが獲れなかったら次がないくらいの気持ちで臨みたいと思います」(哲也監督)。

 公式練習では、予選に向けてタイムに手応えがあったことからも、これまで課題であったロングランでのタイム推移とタイヤの確認に重点を置いていました。しかしこの結果はあまりいいものではなく、かなり厳しいレースが予想されていました。これ以上ないプレッシャーが凛太郎と三宅にかかることが想像されましたが、土曜日の夕方に公式通知が発表され、規則に従い、車両交換によるペナルティストップ15秒が課されることになりました。好グリッドを活かしながら、ペナルティを跳ね除けていかに順位を回復するか、ふたりへのミッションは変更されたのです。

 スタートを託されたのは凛太郎です。ペナルティストップすることが決まっているとはいえ、そこまでの数周でしっかり順位をキープしてアピールすることが重要なのは言うまでもありません。フォーメーションラップで入念にマシンをウェービングさせてタイヤに熱を入れる凛太郎。グリーンランプが点灯してスタートが切られると、チャンピオン争いを展開する11号車がすかさずターボパワーを活かして、1コーナーでインに飛び込んできます。

 完全にインを取られたものの、凛太郎は冷静にクロスラインをとって、ポジションをキープします。11号車を相手に対等に渡り合い、2周目にピットロードへ。ペナルティストップを消化しました。序盤でのストップにより当然最後尾付近まで落ち、ここから追い上げを開始しました。

2020年スーパーGT第7戦もてぎ たかのこの湯 RC F GT3(久保凜太郎/三宅淳詞)
2020年スーパーGT第7戦もてぎ たかのこの湯 RC F GT3(久保凜太郎/三宅淳詞)


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