レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

スーパーGT ニュース

投稿日: 2020.11.12 16:12
更新日: 2020.11.12 16:20

MaxRacing 2020スーパーGT第7戦もてぎ レースレポート

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


スーパーGT | MaxRacing 2020スーパーGT第7戦もてぎ レースレポート

 前日の公式練習ではロングランのタイムに不安があったものの、上位陣と遜色ないタイムをキープしています。19番手まで凛太郎は順位を回復。「序盤、陽の差している間は少しタイヤがきつかったですけど、後半は涼しくなると読みました」と言う凛太郎の判断で、後半スティントにもスタートと同じタイヤを選びます。

 レースが3分の1を消化する頃、V字コーナー手前のグリーンに停止車両があり、セーフティカー(SC)が導入されると読んだチームは20周目、凛太郎をピットに呼び戻します。4輪交換して給油、三宅にドライバーチェンジして、狙い通りSC導入前にピットアウトすることに成功しました。

 リスタート時に三宅が25番手。ここから再び追い上げを開始しました。ランキング上位の車両を次々とオーバーテイク、同じレクサスRC Fの96号車も52周目にとらえて18番手に浮上。「ストレートスピードはおなじなので時間を使ってしまいましたが、向こうはタイヤがきついようでトラクションが掛からず、3コーナーの進入で抜きました」と三宅。終盤までペースを大きく落とすことなく15位でフィニッシュしました。

「何よりもよかったと思うのは、凛太郎も三宅も全力を尽くしてくれて、タイヤも最後までもたせたのが素晴らしかった。順位としては目立たなくても、ペナルティを受けたなかで、非常にいい内容だったように思います。ただ、いま検証している最中ですが、ピットインはもう少し別のタイミングがよかったのかもしれません。前回鈴鹿での23号車のように、ピットタイミングで大きなゲインを得ようと狙いましたが、狙い過ぎだったかもしれない」哲也監督。

 このように哲也監督が言うのは凛太郎が抜いてきた87号車が、ルーティンピットを終えた時点で前にいたからです。最高7番手まで浮上していました。『タラ・レバ』の仮定の話でしかありませんが、ピットタイミングによってはミラクルな順位復帰を果たせたかもしれません。

 87号車は、SC中にピットインしてタイヤ交換作業を完了。リスタートのタイミングでそのままピットインして、ドライバーチェンジと給油作業を実施していました。「鈴鹿では、SC中のコース上で必要以上にスローダウンする車両があったことも23号車を助けることになりました。今回はドライバー全員がそこを注意していたのかもしれない。作戦についてはボクの反省点です」哲也監督。

 接戦になっているGT300だからこそ、より緻密な戦略の組み立てが必要となっています。短期決戦となった2020シーズンは早くも最終戦を迎えます。クラッシュという大きな試練を乗り越えて上り調子をつかんだ田中哲也率いるMaxRacingは、ノーウエイトの富士決戦において今シーズンの集大成となる充実したレースを展開してくれるに違いありません。

2020年スーパーGT第7戦もてぎ たかのこの湯 RC F GT3(久保凜太郎/三宅淳詞)
2020年スーパーGT第7戦もてぎ たかのこの湯 RC F GT3(久保凜太郎/三宅淳詞)

久保凛太郎のコメント

「スタートが最大の見せ場であることは理解していたので、タイヤに熱はちゃんと入れていました。温まっていなかったら、クロスはかけられなかったと思います。「大丈夫」と信じていきました。ペナルティストップを消化してからもペースは悪くありませんでした。大きな結果にはつながりませんでしたけど、内容はよかったです。予選2位を得たのも自分なら、ペナルティストップも招いたのも自分です。それを受け入れた上で、今回の15位はこれまでと違うという印象です。次の富士は自分たちがやれることを普通にこなせば結果はついてくると信じています」

三宅淳詞のコメント

「土曜朝のフリー走行では、タイヤの摩耗もあって厳しかったですし、ボクがロングスティントの担当になったので、絶対に厳しいだろうなと覚悟していました。しかし、事前にタイヤマネージメントを考えて自分なりにやったことがレース終盤に活きたようで、レースラップに自信がつくようなレースウイークでした。レース終盤、単独で走れる時間があったので、グリップが下がったことに対応するブレーキングやラインを自分なりに考えて実行したら、タイムが上がったのでいい勉強になりました」

「予選Q1は通りましたが、遅いクルマに引っかかったことでタイムを落としてしまいました。そういうことがなければもっとタイムを出してアピールすることができたと思いますし、そういう部分でミスしていたらもったいない。これは富士に向けての反省点です。次の富士はみんなノーウエイトになりますが、今回の感じではけっこう戦えそうなので、必ずポイントを獲ります」

2020年スーパーGT第7戦もてぎ たかのこの湯 RC F GT3(久保凜太郎/三宅淳詞)
2020年スーパーGT第7戦もてぎ たかのこの湯 RC F GT3(久保凜太郎/三宅淳詞)


関連のニュース