■第3戦代替戦:公式予選:ヘイキが難しい路面で圧巻のポールポジション獲得
12日(土)天候は打って変わって快晴となったが、路面はウェットコンディションのままで気温11度/路面温度12度。
9時から第3戦代替戦の公式予選15分間が開始されアタッカーのヘイキがコースイン。ウェットタイヤのままか途中でドライに変えるのか刻々と変わるコンディションの中で難しい判断が必要とされドライバーの滑りやすい路面での技量も要求がされる、短い時間ながら総合力が試される予選に。
ハード系ウェットを装着して最後までフルアタックで走り続ける戦略のヘイキは、5周目に3番手タイムをマーク。路面が乾き各車ともラップタイムを上げていきドライタイヤに交換するチームも出始めた中、引き続きブリヂストンのハード系ウェットタイヤを信頼して猛アタックを続けたヘイキ。
難しい路面コンディションの中、7周目に1分45秒885のトップタイムを叩き出して見事にGTで初ポールポジションを獲得し、最終決戦で幸先良くチームに勢いをつけた。
■第3戦代替戦:決勝
第1スティント:平手がファステストラップを記録しトップキープ
12日(土)13時10分の決勝スタート前には路面は完全にドライとなっており気温18度/路面温度24度と温かい陽気になった。ポールポジションからDENSO KOBELCO SARD RC Fを駆る平手が、朝にマーキングされたが雨の予選のため使用しなかったソフト系タイヤを装着して見事にスタートダッシュを決めた。
大きな差を広げつつあったが3周目にセーフティカーが導入される波乱。瞬く間にギャップが削られてしまう不運に。それでも再スタートが切られると再びギャップを拡げていく平手。
今回は自身の家族も応援に駆けつけており並々ならぬ闘志を持って最終決戦に臨んでいる平手。ファステストラップを叩き出しながら2位に約2秒の差を付け他車の動向を見ながら21周目にトップでピットインとなった。
第2スティント:ヘイキが猛追するも惜しくも2位フィニッシュ
ミディアム系タイヤに交換し34.9秒の素早いピットワークでミス無くヘイキを送り出す。全車ピット作業を終えて順位が落ち着くとタイヤ無交換作戦を敢行した24号車と1周前にピットインした36号車の後塵を拝する状況。
猛チャージで追い続けるヘイキは差を詰めて39周目には36号車を3コーナーでオーバーテイク。40周目にはトップ24号車と6秒差と獅子奮迅の勢いでギャップを削るヘイキは50周目には1秒差に詰め寄る。
テールトゥノーズでの手に汗握るトップバトルに場内は興奮の坩堝と化した。幾度となく並びかけプレッシャーを与えるがコンマ0.289秒差まで詰め寄ったところで惜しくも2位でチェッカー。
ドライバーポイントでは16点を獲得(計61点)、チームポイントでは18点を獲得(計80点)としていずれもランキングトップに浮上し、DENSO KOBELCO SARD RC Fは初タイトル獲得に王手をかけた。