SUPER GT 2021 第4戦予選 もてぎ

梅雨明け直後の高温のモテギにマッチせず予選22位に沈む

 シリーズ第3戦として予定されていた鈴鹿大会が延期となったため、AUTOBACS SUPER GT 2021シリーズは栃木県ツインリンクもてぎで、2カ月ぶりの開催となりました。各チームはその間にマシンのコンディションを整えたり、プライベートテストを実施したり、パフォーマンス向上を図ったことでしょう。

 今回もまたK-tunes Racingは、レギュラードライバーの阪口晴南選手がGT500クラスのマシンをドライブするため、ベテラン新田守男選手とルーキー平良響選手のコンビネーションで戦うことになりました。

 ツインリンクもてぎは例年最終戦で開催されてきました。しかし今回は梅雨明け直後の、真夏のような熱気のなかでの開催。初冬の寒さのなかでも厳しいブレーキにとって、過酷な環境です。

 しかしLEXUS RC F GT3にとっては、そもそも得意ではないコースレイアウト。雨などの大きくコンディションが変化する要素がなければ、好成績を期待することは難しい。実際、公式予選はそうした結果になりました。

 予選Q1はA組とB組に分けて行われ、それぞれ上位8台がQ2進出となります。Q1を担当する新田守男選手はコース上での混雑を避けるため、予選開始から約2分ほど遅らせ、コースインしました。そのタイムは1分49秒702で、11位。Q2進出はできませんでした。

 このタイムは午前中の公式練習でのタイム1分49秒333に届きませんでした。結果的に、Q2進出には1分48秒台のタイムが必要だったので、約1秒不足していたことになります。最終的にA組B組を合算し予選順位は22位。後方の22番グリッドからスタートすることになりました。

 そのひとつの要因は、タイヤがマッチしなかったことです。予選での速さを狙って持ち込んだソフトタイヤが機能せず、うまく使うことができませんでした。そのため決勝レースでの耐久性を重視してミディアムタイヤで予選を戦ったため、そもそも一発の速さが出にくい状況になっていたのです。

 影山正彦チーム監督は「厳しい予選になるというのは予想していましたが、残念な結果になりましたね。ただレースは何かが起きるかわかりません。以前にもてぎで今回のような順位から3位になった経験もあるので、これからエンジニアリングも含めていい結果が出せるように少しでも対策を考えていきたいですね」と、逆境を跳ね返す気力十分なコメントでした。

 決勝レースの7月18日、天気予報は完全な晴れ! 雨という不確定要素は登場しそうにありません。とはいえ、気温も路面も高温な状況のなかでのレース、どういったストーリーが展開されるのか? K-tunes Racingの逆襲に期待してください。

■コメント
新田守男選手

「Q2へと進むことができず、残念な結果になりました。何かミスをしたとか、そういうことではないんですが、タイムは出せなかったですね。ただマシンのフィーリングは悪くはないので、決勝レースでは巻き返す可能性もあります」

平良響選手

「予選を走ることはできませんでしたが、午前中の公式練習ではしっかりと長い距離を走ることができたので、決勝レースの準備は問題ありません。タイヤマネージメントを含めて、決勝レースで挽回できるようにガンバリます」

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