更新日: 2021.07.19 15:51
K-tunes Racing 2021スーパーGT第4戦もてぎ 決勝レポート
SUPER GT 2021 第4戦決勝 もてぎ
予選22位からの追い上げも13位と入賞には届かず
AUTOBACS SUPER GT 2021シリーズは7月18日(日)、栃木県ツインリンクもてぎで第4戦決勝レースが行われました。一般観戦も人数制限をかけて実施されており、通常時の半分以下とはいえ、モータースポーツファンが真夏のスーパーGTを楽しみました。
梅雨明け直後という、まだまだ身体が夏の暑さに慣れていない状況下ということもあり、サーキットで計測した気温は37度超え、路面温度も58度という高温は、とてもインパクトがありました。耐火服を着用しなければならないメカニックは、まるでサウナスーツのような状況で、はっきりとバテ気味のメカニックの姿もありました。
前日の予選、K-tunes Racing 96号車は、22番手という結果に終わりました。今回のレース、GT300クラスのエントリー台数は29台なので、後方からのスタートということになります。苦しいレース展開になるのは予想されていました。
K-tunes Racingの影山正彦チーム監督、そしてふたりのドライバー、新田守男選手と平良響選手も、レースでの挽回を実現するために、決勝レースに備えました。高温のコンディション下ではトラブルが発生しやすく、レースの流れが大きく変化する可能性もあります。コースにはマッチしているとはいえないLEXUS RC F GT3ですが、信頼耐久性の高さはトップレベルにあります。
スタートドライバーはいつものように、新田守男選手が担当。22番手から少しずつ順位を上げていきます。19周目には18番手となり、翌20周目で平良響選手へとドライバー交代を実施。残り40周近くの長距離を使ってさらなるポジション上昇を狙いました。
ピット作業したことで暫定的に22番手へとポジションは逆戻り。しかし、そこから着実にポジションを取り戻し、25周目には19番手、28周目には14番手、37周目には12番手にまでポジションを上げました。その時点で10番手のマシンとの差は約10秒。ポイント圏内へ届く可能性もありました。
しかしラップタイムは少しずつ苦しくなっていきました。やはり長い距離を走り抜くにはタイヤの耐久性がもっと必要だったようです。レース終盤にはオーバーテイクを許し、決勝レースは13位という結果になりました。
影山正彦チーム監督は「レースペースがもう少し良くならないと、いい結果に結びつけるのは難しかったですね。そのあたりを精査して、次の鈴鹿に向けて準備していきたいと思います」とコメントしてくれた。
次戦は8月21〜22日、延期されていた第3戦鈴鹿となります。過去優勝経験もある得意なコースだけに、期待が高まりそうです。
■コメント
新田守男選手
「思っていたよりもタイヤの性能低下が少なくて、いくつかポジションを上げることができました。ただ路面温度が高過ぎたので、タイヤがブローしないように走りました。もう少し全体のペースを上げたいですね」
平良響選手
「スタートから9個ポジションを上げて13位、というのは成果だったと思います。やはり予選での一発の速さが重要だと思いました。次のレースは得意の鈴鹿なので、しっかりと優勝を目指して、準備していこうと思います」