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スーパーGT ニュース

投稿日: 2021.08.24 22:00
更新日: 2021.08.24 23:32

TGR TEAM SARD 2021スーパーGT第3戦鈴鹿 レースレポート

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スーパーGT | TGR TEAM SARD 2021スーパーGT第3戦鈴鹿 レースレポート

■決勝

■ウォームアップ走行
 22日(日)13時10分から開始されたスタート前20分間のウォームアップ走行は、気温30度/路面温度41度と暑く蒸したコンディション。時折、通り雨も来る状況のなかで、まずは中山がハード側タイヤを装着してアウトインのベディング。続いてスタート担当のヘイキが、走り込んだユーズドソフト側タイヤを装着してロングランを実施して重量が重い状態での決勝セットを確認。ウォームアップは、1分52秒~53秒台のペースで9周を走行。1分52秒902の12番手タイムとなった。

■決勝レース

第1スティント:ヘイキがスティント終盤にプッシュしポジションアップ
 22日(日)夏の強い日差しが照りつけだしたなか、14時30分決勝スタート時点は、気温31度/路面温度43度と上昇。快晴ながらも、小さな雨雲もレーダーにあり、いつ雨が降るかもしれない恐れもあるなかで、スタート担当のヘイキが13番グリッドからの追い上げを狙っていった。

 序盤にクラッシュ炎上車両があり、FCYからのSC導入という波乱のなかで、タイヤを温存していたヘイキはスティント終盤の17周目に1号車、18周目に19号車を 130Rコーナーで華麗にオーバーテイクし、ふたつ順位を上げていく。前が開けると、ここがチャンスとトップペースでプッシュしながら不撓不屈の闘志で追い上げを見せるヘイキ。ピットインのタイミングを脇阪監督が他車の動きを見ながら図り、21周を終えてヘイキをピットに呼び戻した。

2021スーパーGT第3戦鈴鹿 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)
2021スーパーGT第3戦鈴鹿 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)

第2スティント:中山がトップペースで挽回目指し快走を見せる
 33秒台の素早いピット作業で戦列に送り出すと、交代した中山も24周目に37号車を抜いて11番手に順位を上げて、追い上げ態勢を築いていた。しかし、ヘイキがピットインの際にピットロード入口で+3.6km/hの速度オーバーの判定で痛恨のドライブスルーペナルティ。このペナルティで35秒ほどロスしてしまい、追撃態勢を固めて走行していた中山は最下位となる14位まで順位を下げてしまう。

 だがペナルティを受けた後に再び戦列に戻った中山は、諦めずにプッシュを続けトップペースで41周目には1分51秒503のベストタイムを刻みながら、20秒あった前の19号車とのギャップを4.5秒差にまで追い詰める不屈の走りを見せた。チェッカーまでに前を捉えることは叶わず、14位フィニッシュとなったが、苦しみながらも次につながる決勝中の走りを見せたレースとなった。

 ドライバーポイントは獲得ならずランキング10位(計14点)、チームポイントは3点を獲得しランキング9位(計26点)に。次戦は、9月11日(土)・12日(日)にスポーツランドSUGOで第5戦として開催される。

2021スーパーGT第3戦鈴鹿 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)
2021スーパーGT第3戦鈴鹿 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一)

■コメント
ヘイキ・コバライネン

「クルマはみんなの努力とカイゼンのおかげでフィーリングが良くなっていただけに自分のミスでペナルティを受けてしまい、非常に申し訳ない。それでもユウイチサンは諦めずに最後までプッシュして追いつくとこまで走ってくれて感謝の気持ちでいっぱいだ。リザルトは残らず、ポイントも獲得できない非常に悔しいレースになってしまったけれども、非常に有益な良い走行データが得られて、次に活かせるレースであったと思う。シーズンもまだ半分も残っているので、次戦のSUGOに向けて気持ちを切り替えて進んでいくよ。そして、今回の借りを直ぐに結果で返すべく努力を続けていく。だから期待をして楽しみにしていて欲しい」

2021スーパーGT第3戦鈴鹿 ヘイキ・コバライネン(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)
2021スーパーGT第3戦鈴鹿 ヘイキ・コバライネン(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)

中山雄一

「搬入日にも大幅なセット変更のお願いをして夜遅くまで頑張ってもらったおかげでクルマのフィーリングはかなり改善していました。予選からもセットアップが良い方向に進んで、暑くなった決勝でのペースも良かったものの、またも結果は残すことはできませんでした。しかし、今回行ったセットアップのトライは、シーズン後半に向けて、かなりポジティブなデータを得ることができました。ここから巻き返します。次のSUGOはサクセスウエイトが軽いので攻めに攻めて行きます。引き続き熱い御声援をよろしくお願い申し上げます」

監督 脇阪寿一

「予選も決勝もリザルトの順位だけを見れば不甲斐ない結果でしたが、前回のレースから我々は着実にレベルアップをしています。走る前にも関わらず、念入りにセットアップを見直して金曜日夜に大きくセット変更。予選13番手の順位でしたがフィーリングは悪くなく、TRDほかのみなさまの御協力でひとつひとつ改善してきているおかげで僅差の予選で塊の中には居ることができたことを感謝申し上げます」

「決勝でもヘイキのペナルティはありましたが、ふたりのドライバーの走りはペース良く追い上げて走れていました。今は仲間を信じてエネルギーを蓄える時間と考えます。冷静に分析して着実に前に進みます。次戦のSUGOも引き続き温かいご声援をよろしくお願い申し上げます!」

2021スーパーGT第3戦鈴鹿 脇阪寿一監督(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)
2021スーパーGT第3戦鈴鹿 脇阪寿一監督(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)


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