■公式予選
■Q1:中山が渾身のアタックでQ1トップタイムをマーク
11日(土)Q1開始時点は、日が照った晴れ間もあり、気温24度/路面温度27度のコンディション。残り7分ほどでコースインしたファーストアタッカーの中山。冷静沈着ながら内に熱い闘志をみなぎらせる中山は、自分のフィーリングの良かったソフト側タイヤを選択。丁寧にウォームアップし、5周目に一発で決めるアタックを開始した。
セクター1では全体2番目の自己ベスト。セクター2も上位タイムを刻み、セクター3タイムは5番手であったが、セクター4で大きく挽回。アタック1周に懸けてうまくタイムをまとめ上げた中山の渾身の走りで、見事に1分10秒275のQ1トップタイムをマークしてQ2進出を決めた。
■Q2:ヘイキがタイムを伸ばせず8番グリッドに
Q2開始時点では気温24度/路面温度27度と変わらずも日が陰った状況で路気温が下がり始める状況に。開始から残り8分ほどでコースインしたヘイキ。自分のフィーリングの良かったハード側タイヤを装着して丁寧にタイヤを温めていくが前後の温まり具合がうまく同調せず。Q1から若干ではあったが路気温が下がった影響からか、6周目にアタックに入ったセクター1で中山のタイムからコンマ1秒ほど遅れてしまう。
十分にグリップを得られておらず特にセクター2でもタイムが伸びず。セクター3でようやくQ1タイムを上回ったが、うまくタイヤの温めとコンディション変化にマッチしていない様子で、あと1周分あればといった様子。ヘイキは思うように実力を発揮できずに1分10秒623の8位となった。明日の決勝は気持ちを切り替えて4列目8番グリッドからの挽回を目指していった。
■決勝
ウォームアップ走行
12日(日)12時10分から開始されたスタート前20分間のウォームアップ走行は、爽やかながらも気温28度/路面温度44度と山の暑さとなる独特のコンディション。まずは中山がハード側タイヤを装着してアウトインのベディング。続いて走り込んだユーズドソフト側タイヤ装着して感触を確かめた。7周目からはスタート担当のヘイキが決勝セットを確認。ウォームアップは14周を走行。1分15秒093の9番手タイムとなった。
決勝レース
第1スティント:ヘイキが3ポジションアップの健闘
12日(日)強い日差しが照りつけだしたなか、13時30分決勝スタート時点は、気温29度/路面温度46度に。フォーメーションラップが予定された2周で隊列が整わず1周追加され、レース周回数は83周と1周減算となった中で熱戦の火蓋が切って落とされた。
スタート担当のヘイキが8番グリッドからの挽回を目指して、1列に連なる隊列のなか、虎視眈々とチャンスを伺う走りで追従。16周目に7位に、20周目に6位に、 26周目に5位と、着実に順位を上げる健闘の走りで5位にポジションアップ。予定ピットインの際に手前のピットで作業が始まってしまったため、1周遅らせて31周を終えてヘイキをピットに呼び戻した。
第2スティント:中山が闘志あふれる攻めた走りを見せる
交代した中山は脱兎の如くピットを飛び出していく。ヘイキと同じくハード側タイヤを装着した中山。ヘイキのタイヤの状況をピットから伝えられと残り52周の組立を考えた。ペースをある程度守って走行を続けていったが、中盤以降にセーフティカー導入やフルコースイエロー発動、そしてトラブルやコースオフなどが頻発する荒れた波乱のサバイバル戦となっていく。
4位を争う集団につけた中山は、果敢にチャンスを狙う超接近バトルを展開。67周目に一旦抜かれるもポジションを奪え返す熱い走り。75周目には1コーナーで4位37号車に仕掛けた中山は、うまくかわして4位にポジションアップしたかに見えたがリアが接触。直後に後続の36号車にかわされ順位変わらずとも、闘志あふれる攻めた走りで奮闘の5位フィニッシュを果たした。
ドライバーポイントは6点を獲得しランキング11位(計20点)、チームポイントは9点を獲得しランキング9位(計35点)に。次戦は、10月23日(土)~24日(日)に九州のオートポリスで第6戦として開催される。
■コメント
ヘイキ・コバライネン
「予選Q2ではハード側タイヤを選んだけど、ウォームアップが半周足りなかった。もう少し前を狙えていただけに残念で申し訳ない。決勝は暑いコンディションになってハード側タイヤに良いコンディションになったけど、ペースの遅いクルマに前を塞がれて中々抜きにくくて上位とギャップが広がった」
「SCやFCYなど終盤に荒れたレースになったけどユウイチサンの素晴らしい走りでサバイバルレースを生き残って5位でポイントを得られて良かった。自分としては前回2019年に優勝した次のオートポリスで、これまでのリベンジが出来るように集中していくよ。次回こそ、期待に応えられるような結果を残したい」
中山雄一
「予選でのアタックは非常にうまくいきました。良いフィーリングが得られていましたが、決勝で自分たちよりもサクセスウエイトが多い車両にもかかわらず、前にいるライバル勢を見ると、まだまだ改善していかなければ結果が得られないと思い知らされました。次のオートポリスは前回2019年に優勝しているだけに、ここでランキング上位浮上のきっかけにしたいと思いますので、大量ポイントを狙って力の限り攻めていきます。引き続き熱い御声援をよろしくお願い申し上げます」
監督 脇阪寿一
「クルマも良くなり、もっとうまくいく手応えを感じていた週末、結果は決勝で5位フィニッシュ。我々も進化したつもりでしたが、ライバル達はもっともっと進化していることを痛感しました。そのなかで、我々に足らないことも課題も山ほど見つかりました。次は必ずライバル達を追い越して見せます」
「2年振りのSUGO、応援頂いた東北のみなさまと、開催して頂いたことに感謝いたします。次戦の同じく2年振りの開催となるオートポリスも2年分喜んで頂けるレースをします。引き続き温かいご声援をよろしくお願い申し上げます!」
