もう一台、このオフのテストで目立ったリザルトを残しているのはPACIFIC hololive NAC Ferrariだ。GT300クラスでは唯一のフェラーリ488 GT3となる彼らは、岡山の公式テストでは総合3番手に食い込み、富士公式テストでは総合トップタイムをマークしている。

 なお第1戦岡山は木村武史がELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズとのバッティングのため不参加となり、代役としてこれまでもドライブ経験のある横溝直輝が加わり、ケイ・コッツォリーノとシートをシェアする。

 コッツォリーノは昨年との“スタート地点”の違いが、オフからの好調さの原点であると説明する。

「昨年は公式テストでぶっつけ本番、タイヤ、セットアップ、チームとすべてが新しいところからのスタートでした」

「でもそれで1年戦ったことで、ヨコハマさんからもいろいろとタイヤが出てきて、コンパウンドも試せるようになり、だいぶ(セットアップは)煮詰まってきている気がします」

 岡山テストでは他のヨコハマ陣営がグレイニングなどで苦しむなか、PACIFIC hololive NAC Ferrariはタイヤをキレイに使うことができていたという。

「去年より、レースペースも、一発も、両方レベルが上がってきているので、正直、自分としてもだいぶ自信がつきました」

「フェラーリって、デフォルトのセットアップだけでもすごくいいんですよ。去年はある意味そこで満足していた部分があった。でも、1年戦って足りない部分が見えてきて、そこを改善しようとチームで挑んだ結果、だいぶ乗れている感じはあります」

 コッツォリーノの言う「足りない部分」とは、主に決勝のレースペース。そこが「レベルアップできている」という。

 今回木村の代役を務める横溝はGT300のタイトルも手にした実力者。昨年も代役を務めているものの、今季まだPACIFIC hololive NAC Ferrariをドライブできていない点は、少々気掛かりではある。

「横溝さんはぶっつけ本場にはなります。ただ、昨年の経験がありますし、この冬はGTワールドチャレンジ・アジアのフェラーリをテストしてきていますから、タイヤは違えどフェラーリのクルマには慣れています。いい走りをしてくれると思いますよ」

 取材終了後、コッツォリーノも「で、JAF(GT300規程)勢はどうなんですか?」とこちらに“逆取材”をかけるほど、テストでのパフォーマンスには疑心暗鬼の様子。果たして三味線はあったのか、なかったのか。まずは土曜日の予選で、その答えの一部が見えてくるだろう。

2022スーパーGT第1戦岡山 PACIFIC hololive NAC Ferrari(ケイ・コッツォリーノ/横溝直輝)
2022スーパーGT第1戦岡山 PACIFIC hololive NAC Ferrari(ケイ・コッツォリーノ/横溝直輝)

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