SUPER GT 第6戦 SUGO GT 300KM レース 参戦報告書
大津弘樹
DATE：予選9月17日（土） 決勝9月18日（日）
TEAM：Modulo Nakajima Racing
CAR No.64
今大会はサクセスウエイトの積載量がシーズンの中で1番重い状況の中、私達はこれまでのレースでポイントを獲得出来ておらずノーウエイトだったので、上位を獲得出来るチャンスが多くありました。
■予選：8位 Q1：2位 Q2：8位（天候：晴れ 気温28℃ 路温30℃ 路面：ドライコンディション）
Q1は私が担当しソフトタイヤを装着し予選に挑みました。計測３周目にアタックに入ると、マシンバランスがかなり良く感じる事が出来ていてセクター１、２では全体ベストタイムを記録していました。しかし、馬の背コーナー進入でこれからアタックに入る24号車がスローダウンしていたことで車間距離が近くなってしまい、SPコーナーの2つ目で外側の縁石を跨いだことで加速が鈍りコンマ2秒ほどロスをしてしまいました。その結果2番手タイムとなってしまい課題の残るQ1になってしまいました。
Q2は伊沢選手が担当しましたがSPコーナーの一つ目でコースオフしてしまい、タイムを更新できず8番手から決勝を戦うことになりました。
■決勝：7位 （天候：晴れ 気温27℃ 路温30℃ 路面：ドライ＆ウェット）
スタートドライバーは私が担当し2周のフォーメーションラップを行った後スタートが切られました。オープニングラップを8番手で終えると2周目にストップ車両の回収の為SCが導入。2周後にレース再開しました。前を走っていた23号車よりも速く走れていたので、１コーナーや馬の背コーナーで何度もオーバーテイクを試みましたが、抜かす事ができず8番手のまま周回を重ねていきました。
その後13周目を迎える頃に雨がポツポツと降り始めてしまい、まだ濡れていない箇所がありましたが周を追うごとに雨量が増していった為、15周目にピットインに入りレインタイヤに交換しました。
レインタイヤに交換してからのペースは他車よりも速く周回する事が出来ていたので、一時は9番手まで落とした順位を31周目には4番手まで上げていく事ができました。３番手を走行していた16号車に追い付き、オーバーテイクを狙っていきましたが、雨量が増して来てた事とタイヤが摩耗してきてしまった為、それまで良かったペースを維持出来なくなってしまいました。16号車も同じタイヤの状況だったのでペースに差がなく、テールトゥーノーズのまま周回を重ねていきました。
その後39周目にピットイン。伊沢選手にドライバー交代と給油、新品のレインタイヤに交換しコースに戻りました。交代後は路面が濡れている箇所が多い状況でしたが、徐々に路面状況が変化していき、51周目に再びピットイン。私がスタートで使用したタイヤに交換しました。まだ路面が完全ドライコンディションではなかったので、少しでも温まっているタイヤを装着しましたが、走行距離が重ねているタイヤだったのでグリップ力が少なくペースを上げることが難しい状況でした。
その中でも順調に周回を重ねていき、ピットタイミングで順位を落としてしまいましたが、7番手でチェッカーを受ける事ができました。
■総評
コンディションが大きく変化する難しいレースでしたが、その状況の中でベストを尽くせた結果、今季初ポイントを獲得出来た事は1歩前進を感じられたレースになりました。
決勝ではスタートドライバーを担当させて頂き、トラフィックの処理が難しいスポーツランドSUGOでロスなくこなし、順位を上げる事を目標に臨みました。コンディションが安定せずピットタイミング次第で順位が大きく変わる難しい状況の中、それぞれのピットインで大きなロスはなかったものの、順位を上げられる程のピットストップが出来ませんでした。その状況でも私のスティントでレインタイヤに履き替えた際に、コース上で順位を大きく上げられた事は良かった点だったと思います。課題としていた事も意識していた事でロスなく行えたので、今後のレースに向けて自信に繋がるレースとなりました。
次戦は10月1日・10月2日にオートポリスにて第7戦が行われます。昨年のオートポリス大会では予選で3番手を獲得し相性の良いサーキットです。今シーズンに入ってから決勝のレースペースが向上してきているので、昨年の課題を改善できるよう準備を重ねていきます。
今大会もご支援、応援をして頂きありがとうございました。引き続き宜しくお願い致します。
