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スーパーGT ニュース

投稿日: 2022.11.07 11:22
更新日: 2022.11.08 17:46

ニッサン 2022スーパーGT第8戦もてぎ レースレポート

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スーパーGT | ニッサン 2022スーパーGT第8戦もてぎ レースレポート

#12カルソニック IMPUL Zが新型Zのデビューイヤーでチャンピオンを獲得
GT300クラスは#56 GT-Rが2度目のシリーズチャンピオンに輝く

スーパーGT 2022第8戦レースレポート
11月6日 モビリティリゾートもてぎ(栃木県)

【GT500】

 2022年スーパーGTシリーズ第8戦が11月5日、6日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催されました。ニッサン/NISMO陣営は、シリーズランキング1位、2位を占め最終戦となるこの戦いに挑み、タイトル獲得を目指しました。

 最終戦は規定により全車サクセスウエイトが0kgとなり、今季2勝を挙げランキングトップの#3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)、今季1勝でランキング2位の#12 カルソニック IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)、ランキング7位の#23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)、ランキング9位の#24 リアライズコーポレーションADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)の4台のNissan Z GT500が参戦しました。

予選で#12 Zが3番手、#3 Zが4番手、#24 Zが5番手と3台のZが上位の好ポジションを獲得

■予選

 予選日の11月5日、天候は晴れ、気温17度、路面温度28度のコンディションのもと、14時53分から10分間のGT500クラス予選Q1が開始されました。気温、路面温度ともに低めのなか、各車入念にウォームアップラップを行いアタックを開始。早めにアタックした#3 Zは千代が1分36秒129、若干他車にかかった#23 Zの松田は1分36秒390をマーク。4周目、5周目と続けてアタックした#24 Zの佐々木は5周目に1分35秒736とタイムを更新しました。

 #12 Zの平峰は4周目に1分36秒244でQ1を終えました。Q1の結果は、#24 Zが2番手、#3 Zが7番手、#12 Zが8番手でQ1突破を決め、#23 Zは僅差の9番手となり、Q2進出を逃しています。

 15時44分からQ1上位8台による予選Q2が開始されました。GT300クラスのQ2でアクシデントがありGT500クラスのQ2開始が遅れたため、路面温度はさらに低下し難しいコンディションへと変化。Q1同様3周目にアタックした#3 Zの高星は1分35秒916、4周目にアタックした#12 Zのバゲットは1分35秒752、#24 Zの平手は5周目に1分36秒000のベストタイムにより、#12 Zが3番手、#3 Zが4番手、#24 Zが5番手と3台揃って上位を占め、決勝レースに向けて好位置を獲得しました。

2022スーパーGT第8戦もてぎ CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)
2022スーパーGT第8戦もてぎ CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)

#12 Zが2位表彰台を獲得し、シリーズチャンピオンに輝く
12位から4位まで追い上げた#3 Zが4位入賞を果たし、ランキング2位に

■決勝

 11月6日の決勝レースは快晴のもと、午後1時にフォーメーションラップが開始されました。気温16度、路面温度27度のコンディションのもと、2周のフォーメーションラップを経て63周のレースが開始されました。3番手スタートの#12 Zを駆るバゲットは、上位に迫りながら3番手をキープ。4番手からスタートした#3 Zの千代は1周目の5コーナーで他車と接触しながらも4番手を守ります。#23 Zのクインタレッリは3台をパスして6番手に浮上。5番手スタートの#24 Zは混乱の中ポジションを失い10番手で1周目を終えました。

 9周目、3コーナーから4コーナーにかけて、GT300クラスのマシンとGT500クラスのマシンが接触し、周囲を巻き込んだアクシデントが発生。これにより、#24 Zはリヤまわりを大きく破損してストップし、リタイアを余儀なくされました。#23 Zもアクシデントを避けたマシンと接触し、ピットイン。ダメージは思いのほか大きく、修復に多くの時間を要する事態となりました。このアクシデント直後に#3 Zは、1周目の接触により科されたドライブスルーペナルティを消化し、ポジションを大きく落とすことになりました。

 9周目のアクシデントで導入されたフルコースイエロー(FCY)は11周目にはセーフティカー(SC)導入となり、#12 Zは3番手、#3 Zは12番手というポジションとなっています。SC中の15周目、メインストレートでGT300クラスのマシンが衝突するアクシデントが発生し、SC先導走行は継続され、レースは21周目から再スタートが切られました。22周を終え#3 Zがピットインしドライバーを高星に交代し、給油、タイヤ交換を終えました。ピット作業の早さとタイミングで#3 Zは大きくポジションを上げています。
 
 #12 Zは23周を終えてピットイン。ドライバーを平峰に交代し、通常作業を終え、ポジションをキープしてレースに復帰しました。トップはピットインを引き延ばす作戦のマシンとなり、その他はピットインを終えた26周終了時点で#12 Zは3番手、#3 Zは6番手を走行。トラブルの修復を終えた#23 Zは3周遅れの13番手となっています。

 レースは後半戦に入り、上位陣は接近した戦いとなりました。37周を終え、トップがピットインすると、#12 Zはトップに1秒差の2番手、#3 Zは前車に1秒以内に迫る5番手となり、ペースに勝る両車はオーバーテイクに挑みます。周回遅れのGT300マシンが絡み、追い抜きが難しい状況が続きました。51周目、#3 Zは1コーナーで前車をパスして4番手にポジションアップ。さらにペースを上げて、前との差を詰めていきます。

2022スーパーGT第8戦もてぎ カルソニック IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)
2022スーパーGT第8戦もてぎ カルソニック IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)

 トップから4番手までは、それぞれ1秒前後の差でレースは終盤戦となりました。それぞれ一進一退を繰り返しながらも、それぞれポジションを守り切り、63周のレースはフィニッシュしました。2位表彰台を獲得した#12 Zは、シリーズランキングで#3 Zを逆転してチャンピオンになりました。ペナルティにより後方から追い上げた#3 Zは4位までポジションを挽回しフィニッシュし、シリーズランキングを2位で終えました。

 2022年シーズンの全8戦を終了し、新型車であるNissan Z GT500は3回の優勝を成し遂げ、ニッサン/NISMO陣営として7年ぶりとなるシリーズチャンピオンを獲得しました。Nissan Z GT500の速さと強さをレースで実現し、その成果としてシリーズランキング1位、2位を占めることができました。来シーズンも、より充実したレースができるよう、ニッサン/NISMO陣営は全力を尽くします。

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