レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

スーパーGT ニュース

投稿日: 2023.03.26 19:02
更新日: 2023.03.26 19:07

2台の新体制で注目集めるARTA。新加入の大湯&大津が語る課題と鈴木亜久里監督が敷いた布陣の意図

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


スーパーGT | 2台の新体制で注目集めるARTA。新加入の大湯&大津が語る課題と鈴木亜久里監督が敷いた布陣の意図

 一方、16号車の大津も初めて経験するブリヂストンタイヤへの習熟に力を入れている。

「(メンバー的には)昨年の16号車のままです。そのなかでブリヂストンを履くのは初めてですが、8号車と比較しながらテストを進めています。僕にとってもブリヂストンに変わったことで、新しい発見が多くあります。タイヤの使い方もそうですし、今回は特にレインで走れたことで、(ブリヂストンタイヤの)グリップや排水具合などを学べる良い機会でした」

「毎回サーキットが変わったり、コンディションが変わるたびに、どういった走らせ方をすればこのタイヤを活かせるかというのを意識しながら走っています。そのなかでも常に上位のタイムを記録できているのは、パフォーマンスが良い証だと思うので、それを毎回セッションが終わるたびに理解を深められていますし、自信にもなっています」

 大津だけでなく、MUGENのメンバーにとってもブリヂストンタイヤに対する理解を深めていかなければいけないシーズンオフとなっていたのだが、そこで重要な役割を果たしているのがブリヂストン経験者の福住仁嶺だ。

「16号車メンバーでブリヂストンタイヤでの基準がないなかで、福住選手が指標を示してくれています。彼のコメントは的確ですし、速さもあります。初めてのブリヂストンなので『これは良いのか悪いのか?』という線引きが難しいときがよくありますが、そういったときに福住選手がビシバシと言ってくれるので、すごく助かっています」と大津。

「コンビネーションも良いですし、お互いが求めているところがすごく近いところもあります。なんといっても福住選手が速いので、それに僕も引っ張られていってタイムが上がっています。今シーズンは、チャンピオンを目標にすることはもちろんですが、まずは1勝を目指して獲得できるように頑張りたいと思います」と力強く語った。

2023スーパーGT富士公式テスト 杉崎公俊エンジニア/福住仁嶺/大津弘樹(16号車ARTA MUGEN NSX-GT)
2023スーパーGT富士公式テスト 杉崎公俊エンジニア/福住仁嶺/大津弘樹(16号車ARTA MUGEN NSX-GT)

 また、2台体制で順調にテストが進んでいる様子に、鈴木亜久里監督も「今のところ不満はないし、順調にいっていると思います。MUGENはメンテナンス屋さんというよりは、エンジンやクルマも作れる“メーカー”です。エンジニアの人数も個々のレベルも高いので、そこは心配していないです」と話した。

 新しいドライバーラインアップについても不安要素はまったくないとのことだ。

「(新加入の)ふたりとも速いことは分かっているので特に心配はしていないし、今年はブリヂストンのことをわかっている野尻と福住を分けて、それぞれコンビを組ませています。その方が(タイヤを理解するのが)早いだろうと思いました」と、野尻と福住のコンビを解消して2台に振り分けた経緯についても説明した。

 ここ数年はシーズン中に勝利を挙げるも、チャンピオン争いでは惜敗が続いているARTA。2023年にかける亜久里監督の想いは強い。

「GT500を2台体制でやりたいというのは前から思っていましたし、NSX-GT最後の年でブリヂストンタイヤを履いて2台で参戦できることになり、ドライバーも含め、ホンダのパッケージのなかで一番強いと思っています。今年は一番良い体制を作れたのではないかなと思います」

「そのパッケージを作るのが僕の仕事だったので、あとはみんなが頑張ってチャンピオンを獲ってくれると思っています」と、いつになくシーズン開幕に向けて自信をみせている亜久里監督が印象的だった。

2023スーパーGT富士公式テスト 16号車ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹)
2023スーパーGT富士公式テスト 16号車ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹)


関連のニュース

本日のレースクイーン

スタンレー レースアンバサダー
日南まみ(ひなみまみ)

スーパーGT Photo Ranking

フォトランキング