■スペインGP 満点はフェルスタッペンとサインツの元トロロッソコンビ
今回満点10点と評価されたのは、レッドブル・レーシングに移籍した初レースで史上最年少の初優勝を挙げたマックス・フェルスタッペンと、姉妹チーム トロロッソのカルロス・サインツJr。
フェルスタッペンは4番グリッドから優勝を飾った。
「初めてのマシンにあっという間に適応し、Q3の最後のアタックまでは予選でずっとチームメイトのダニエル・リカルドを上回るタイムを出していた。リカルドから0.4秒差の4番手というのは、移籍後初予選としてはいい結果である」」と寸評には記されている。
「メルセデスの同士討ちとリカルドの戦略失敗によって、勝利がフェルスタッペンに転がり込んできたのは確かだ。しかしとてつもないプレッシャーの下でそれをきちんとものにした走りは非常に素晴らしかった」

サインツJr.は8番グリッドから6位入賞を成し遂げた。
「サインツにとって、F1デビュー以来、最も完成された週末だった。トロロッソに可能なベストのグリッドをつかみ、決勝ではオープニングラップを非常にうまく走り、短い間ながらフェラーリ勢と戦った」
「ピットストップでウイリアムズのバルテリ・ボッタスに前に出られてしまったが、それは避けがたい展開だった。その後、果敢にプッシュし、自己最高位を獲得した。これ以上は望めない、最大限の結果を出したといえる」

■ペレスとエリクソンが大健闘
9点の評価点を得たのはフォース・インディアのセルジオ・ペレスとザウバーのマーカス・エリクソンだった。
ペレスは9番グリッドから7位フィニッシュを成し遂げた。
「今回もまたチームメイトのニコ・ヒュルケンベルグを予選で破った。決勝ではサインツとボッタスを懸命に追いかけたが、VJM09にはこれ以上の結果を出す力はなかった。非常に長い最終スティントを走りながら、タイヤをうまく持たせ、背後から迫りくるフェリペ・マッサからうまくポジションを守った」
エリクソンは19番グリッドからスタートし、12番手でフィニッシュした。
「予選でチームメイトのフェリペ・ナッセに0.377秒の大差をつけた。彼のF1キャリアの中でベストの予選のひとつといっていいだろう」
「決勝も素晴らしく、1周目でいくつかポジションを落としたものの、アグレッシブな戦略でそれ以上に順位を上げた。2台のルノーを破ったのは見事な結果だ」
※次ページ以降の内容
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