ホンダF1プロジェクト総責任者、長谷川祐介氏は、いまだトークンを入れたパワーユニットのアップグレードを行わない理由を語り、トークン制度に縛られずにすべての改良パーツを導入できていれば、フェラーリと同等のレベルに達していたと語った。

 パワーユニットの開発に使えるトークンをメルセデスは2、フェラーリは3をそれぞれロシアで使っており、ルノーはバーレーンで1トークンを消費、スペインGP後のテストではBスペックのテストを行った。ルノーのアップグレード版パワーユニットを試したドライバーたちは皆、改善を感じたと語り、ルノーがターゲットにしているカナダGPではなく、次戦モナコからの導入を望んでいる。

 ホンダのみが開幕して以来まだトークンを使用していない。ホンダには今季中に使えるトークンが14残っているが、長谷川総責任者は、これを「段階的にというより、効果的に使いたい」として、使う時にはいっぺんに大規模アップグレードとして投入する考えであると以前から示唆している。

■ホンダがいまだトークンを使ってない理由

 長谷川総責任者は、たくさんのパーツを開発しており、さまざまな選択肢があるが、トークンシステムの下で効果的なアップグレードを成し遂げられるような決め手になるようなものがないと、改めて説明した。

「バリエーションという意味では、たくさんの選択肢があります。ですが大きいものというわけではなく、そこから選択したくはありません」と長谷川総責任者がF1iに対して語った。
「トークンを使用してそういった選択肢を実戦に投入することには抵抗を感じます。それが(まだトークンを使用しない)理由です」

 トークンシステムがなければアップグレードを導入していたかと聞かれ「それは間違いないですね」と長谷川総責任者は答えた。

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