LMP2クラスでは今季もオレカ07・ギブソン勢が好調をキープしており、この中でドラゴンスピードの31号車オレカ(リカルド・ゴンザレス/パストール・マルドナド/ナタナエル・ベルトン組)が3分27秒228でクラストップに。しかし、同チームは午後のセッションで、マルドナドがインディアナポリスでクラッシュを喫し赤旗の原因となった。
トップからわずか0.024秒差のクラス2番手は、ドラゴンスピードと同様にミシュランタイヤを履くIDECスポーツが入り、オレカ+ミシュラン勢がワン・ツーを構築。ダンロップユーザーはGドライブ・レーシングの26号車オレカがクラス3位で最上位に。このほかリジェJS P217ユーザーではユナイテッド・オートスポーツの22号車リジェがクラス6番手、ダラーラP217はクラス8番手に留まった。
6メーカー合計17台が参戦するLM-GTEプロクラスは、午前こそフォード・チップ・ガナッシ勢がトップ4を独占する速さを見せたが、午後になると同じく4台体制でル・マンに乗り込むポルシェ勢が躍進を果たす。
最終的に3分52秒551をマークした93号車ポルシェ991 RSRがクラストップに躍り出ると、これに91号車ポルシェ911 RSRが0.096秒差で続きポルシェGTチームがワン・ツー体制を築いた。クラス3番手以下はフォード・チップ・ガナッシチームUK、同チームUSAのフォードGT勢が3分53秒台前半のタイムでクラス6番手までを占めている。
LM-GTEアマクラスはデンプシー-プロトン・レーシングの77号車ポルシェ911 RSR(マッテオ・カイローリ/クリスチャン・リード/ジュリアン・アンロエア)がクラス唯一の3分55秒台をマークしてトップに。
これに続いたのは2台のフェラーリで、スピリット・オブ・レースの54号車フェラーリ488 GTEがトップから約コンマ3秒差のクラス2番手、澤圭太を擁すクリアウォーター・レーシングの61号車フェラーリ488 GTEが同3番手に入った。ル・マン初参戦となる石川資章が率いるMRレーシングは、サルト初走行をクラス9番手で終えている。
第86回ル・マン24時間レースは6月10(日)~11日(月)に行われる公開車検を皮切りに13日(水)に走行がスタートする。13(水)~14日(木)には公式予選が行われ、ドライバーパレードが実施される15日(金)をはさんだ翌日の16日(日)15時に24時間レースのスタートが切られる予定だ。