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クルマ ニュース

投稿日: 2017.04.19 10:45

アウディ、上海ショーで新型EV『e-tron Sportback concept』発表。19年より生産開始

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クルマ | アウディ、上海ショーで新型EV『e-tron Sportback concept』発表。19年より生産開始

 Audi e-tron Sportback conceptを始動させるかドアを開けた場合、システムは微細にライトユニットを切り替えて、動きを伴った「挨拶」のサインを発します。

デイタイムランニングライトの下、シングルフレームグリルの両側にも、約250のLEDから構成された2つの大きなライトエリアが設置されています。ここには、クルマが走行中でも、様々なグラフィックや、特定の意思を伝えるための表示を行うことが可能です。

 Audi e-tron Sportback conceptの駆動システムは、将来アウディが電気自動車の生産モデルに採用を予定している構成をそのまま搭載しています。すなわち、フロントアクスルにひとつ、リヤアクスルに2つの電気モーターをそれぞれ設置して4輪を駆動することで、この高性能クーペを典型的なアウディのquattroモデルに仕上げています。

 320kW(ブーストモードでは370kW)のパワーは力強い推進力を発生し、0~100km/hをわずか4.5秒で加速する俊足ぶりを発揮します。バッテリーのエネルギ—容量は95kWhで、500kmを超える航続距離(NEDC)を可能にしています。

 先に発表したAudi e-tron quattro conceptと同様、水冷式のリチウムイオンバッテリーは、前後アクスルの中間、パッセンジャーコンパートメントの床下に配置されています。この搭載方法を採用することでクルマの重心を下げ、前後アクスルの重量配分も52:48(フロント:リヤ)と最適化することが可能になりました。

Audi e-tron Sportback concept
Audi e-tron Sportback concept

 それにより、スポーティなSUVコンセプトのAudi e-tron quattro conceptは、同セグメントの既存モデルよりも遥かに優れた運動性能と走行安全性を実現しています。バッテリーは、コンバインドチャージングシステムにより、交流(AC)と直流(DC)の両方で充電することができます。

 AUDI AGセールス&マーケティング担当取締役ディエトマー・フォッゲンライターは、中国市場における電気自動車の重要性を強調し、次のように述べています。

 「ここ上海でAudi e-tron Sportback conceptを初公開したことには意味があります。なぜなら中国は、電気自動車に関して世界をリードする市場であるからです」

「それは販売面はもちろんのこと、インフラ整備や行政による補助の面でも当てはまります。この国にはすでに約15万の充電ステーションが存在し、2017年末までにはさらに10万か所が増設される予定です」

「そうした急激な成長に我々も対応しようとしており、今後5年以内に中国で、e-tronモデルを5機種発売する方針です。そのなかにはAudi e-tron Sportback conceptのような、500kmを超える航続を可能にした純粋なバッテリー式電気自動車も含まれています。」


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