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クルマ ニュース

投稿日: 2020.12.09 16:10
更新日: 2020.12.09 16:27

2020-21日本・カー・オブ・ザ・イヤー選出の『スバル・レヴォーグ』斎藤聡、松田秀士が受賞理由を語る

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クルマ | 2020-21日本・カー・オブ・ザ・イヤー選出の『スバル・レヴォーグ』斎藤聡、松田秀士が受賞理由を語る

「スバルといえばぶつからないクルマ。アイサイトが真っ先に思い浮かぶが、今回“アイサイトX”として大きく進化している」

「詳細地図情報などを含めたレベルの高いADAS(運転支援機構)を構築。高速道路でのACC(アダプティブクルーズコントロール)+LKA(レーンキープアシスト)による高度な運転支援を実現している。この機能の中には方向指示器を操作するだけで自動的に車線変更をし、追い越しが可能となるものもある」

「インナーフレーム構造と呼ばれる新たな製造法によりスバルのSGPプラットフォームを使いながらより高剛性で衝突安全性の高いボディーを実現した。その走りは非常にスムーズ。サスペンションの躍動感があるファン(Fun)なドライブフィールでした」

スバル・レヴォーグ
スバル・レヴォーグ

 今回、スバル・レヴォーグが最終的に圧勝した勝負の分かれ目は、最終選考会直前に行なった公道試乗会ではないかと思う。軽井沢~東京間の高速道路の走行を中心に開催されたこの試乗会は、先進運転支援システム、アイサイトXの“出来の良さ”を遺憾なくアピールしたからだ。

 アイサイトXは、独自のステレオカメラの画角を2倍、イメージセンサー(CMOS)の画素数を2.3メガピクセルに高解像度化するなどベース性能をあげながら、ミリ波レーダーを追加して機能の拡張を行なって進化させた。また、3D高精度地図データと、準天頂衛星『みちびき』を使った高精度GPSを活用することで自車位置を正確に把握。より安全で高度運転支援システムを実現している。
 
 それにより高速道路における車線変更アシストや、渋滞時ハンズオフアシスト(50km/h以下)を実現しているのだが、新しい機能・技術をただ搭載するだけでなく、制御により自然なフィールを損なわないように仕立てていた。ACCを使った走りでは、前車と絶妙な距離を保ちながら(近すぎず離れすぎずの距離感が意外と大事)、加減速では滑らかに走り、滑らかに減速する。この自然なフィールをチューニングしたのは実験部隊の仕事だ。
 
 このようなシステムはドライバーが違和感を感じると信頼度が揺らいで最悪使ってもらえなくなる。運転支援の機能は使ってもらってなんぼ、ということをわかっている証拠だろう。

 スバルは、8月にJARI(日本自動車研究所・城里テストコース)、10月には袖ヶ浦フォレストウェイサーキットで、COTY選考委員向けにプロトタイプ(ほぼ実車)の試乗会を開催し、その素性の良さはすでに確認していたが、アイサイトX試乗後、選考委員からは「最高得点(10点)を他車から変更した」という声が、実際に聞こえてきたのは事実だ。

大型センターインフォメーションディスプレイや、12.3インチのフル液晶メーターで構成された先進的なデジタルコックピット
大型センターインフォメーションディスプレイや、12.3インチのフル液晶メーターで構成された先進的なデジタルコックピット

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