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クルマ ニュース

投稿日: 2020.12.25 10:00
更新日: 2020.12.25 12:16

【新車情報】オートスポーツweb的、最新国産コンパクトSUV購入ガイド。ヤリスクロスかXVか、お値段以上の満足度がある本命は?

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クルマ | 【新車情報】オートスポーツweb的、最新国産コンパクトSUV購入ガイド。ヤリスクロスかXVか、お値段以上の満足度がある本命は?

■トヨタ・ヤリスクロス/走行メカニズムは最新設計。クラストップレベルの走りが魅力

■価格帯:179万8000〜281万5000円

ヤリスの塊のような造形に対して、ヤリスクロスは大人びたスタイリング。高めのベルトラインやホイールアーチ、サイドシルに配される樹脂パーツなど、SUVらしさも取り入れている
ヤリスの塊のような造形に対して、ヤリスクロスは大人びたスタイリング。高めのベルトラインやホイールアーチ、サイドシルに配される樹脂パーツなど、SUVらしさも取り入れている

 2020年夏に発売されたトヨタ・ヤリスクロスは注目度も高く、販売台数も好調だ。その理由は、ライバルと比べて割安に感じる車両価格帯もあるが、全体的な性能が優れていることが大きい。

 基本骨格はヤリス譲りのGA-Bプラットフォーム、パワートレインも熱効率に優れる1.5リッター直列3気筒のダイナミックフォースエンジンを採用するなど、車体設計やメカニズムは最新設計となる。

 また、第二世代のトヨタセーフティセンスを採用するなど、走行性能の充実ぶりも際立っている。

 先駆けて発売されたヤリスは、走り自慢のコンパクトハッチだが、ヤリスクロスもその美点は受け継いでおり、クラストップレベルの走りと省燃費性能を持っている。

 室内空間は、ヤリスと比べてひと回りほどサイズアップ。後席と荷室は広いとは言えないものの、実用的なスペースが確保されている。

 車載ITもDA(ディスプレイオーディオ)が装着されるなど充実ぶりが光る。その一方、内装の仕立てや素材感はベーシックカー相応で、他の長所と比べるとやや見劣りしてしまう。

ヤリスクロスのインパネまわり
ヤリスクロスのインパネまわり
ヤリスクロスの後席の居住性は合格点
ヤリスクロスの後席の居住性は合格点
荷室も平均的以上で、後席格納時には2段式の床面ボードで広大なフラットスペースが出現するなど、工夫を凝らしたユーティリティも見所
荷室も平均的以上で、後席格納時には2段式の床面ボードで広大なフラットスペースが出現するなど、工夫を凝らしたユーティリティも見所
運転支援機能のLTAまでカバーするフル機能バージョンのトヨタセーフティセンスが、最廉価グレードを除いて標準装備。ヤリスクロスはヤリスに未採用の電動パーキングが採用され、ACCも全車速型に進化
運転支援機能のLTAまでカバーするフル機能バージョンのトヨタセーフティセンスが、最廉価グレードを除いて標準装備。ヤリスクロスはヤリスに未採用の電動パーキングが採用され、ACCも全車速型に進化
スマートフォンと接続すればスマートフォンのアプリナビをモニターに表示できるが、従来のような独立タイプのナビもオプションで用意する
スマートフォンと接続すればスマートフォンのアプリナビをモニターに表示できるが、従来のような独立タイプのナビもオプションで用意する

【購入ガイド】トヨタ・ヤリスクロスのオススメはG系グレード
 ハイブリッド車とガソリン車の価格を同等グレードで比べるとその差は40万円弱。燃費はハイブリッド車が優れるが、ガソリン車の燃費も優秀なだけに、パワートレインがもたらす走りの違いで選ぶのがいい。

 グレードは3タイプ(ガソリン車は4タイプ)選べるが、ガソリン車の最廉価グレードを除けばトヨタセーフティセンスは標準装着となる。

 機能的にはベーシックなX系でも十分だが、アルミホイールやオートエアコン、上級ファブリックシートが標準装備となるG系が価格と内容のバランスが優れている。

■ニッサン・キックス/電動走行+優れた実用性。ふたつの武器で勝負する優等生

■価格帯:275万9900〜286万9900円

ニッサン・キックスのリヤスタイル
ニッサン・キックスのリヤスタイル

 ニッサン・キックスは車格的にトヨタ・ヤリスクロスの真っ向ライバルだが、e-POWER&上級グレードに絞りこんだことで、ヤリスクロスよりもやや上の立ち位置で、ハイブリッド車で比べても車両価格は少々高めの設定となる。

 キックスの強みはe-POWERやプロパイロットなど、上級モデル並みの先進機能が採用されていることだ。

 特に安全&運転支援機能は、単眼カメラに加えてミリ波レーダーを併用して検知する最新仕様が装着されており、ACC時の前走車追従制御やLKA時の車線認識力も従来モデルに比べて飛躍的に向上している。ロングドライブで重宝するプロパイロットを目当てに、キックスを選ぶユーザーも多いだろう。

 また、実用車としての資質も優秀だ。パッケージ設計は先代ノートをベースにしており、広い室内空間も受け継がれている。

 キックスの前席はライバル勢と大差ないが、後席は頭上、足元空間を含めて広々としている。荷室のアレンジ面は平凡だが、広さはひとクラス上のCセグメントクラスに迫る余裕がある。

 数々の先進的な装備や機能に目を奪われがちだが、使い勝手の良さもしっかりと考えられたコンパクトSUVだ。

日本仕様のキックスは、内装や装備を奢った上級グレードのみの展開。『Xツートーンインテリアエディション』は、オレンジ/ブラックを基調にした内装で、プレミアムな装い
日本仕様のキックスは、内装や装備を奢った上級グレードのみの展開。『Xツートーンインテリアエディション』は、オレンジ/ブラックを基調にした内装で、プレミアムな装い
キックスは荷室も十分な広さを確保。ゲート開口部も広く積載性も良好。エクストレイルに装備される防汚フロアは未採用だが、一般的なレジャー用途にも対応できる
キックスは荷室も十分な広さを確保。ゲート開口部も広く積載性も良好。エクストレイルに装備される防汚フロアは未採用だが、一般的なレジャー用途にも対応できるキックスは荷室も十分な広さを確保。ゲート開口部も広く積載性も良好。エクストレイルに装備される防汚フロアは未採用だが、一般的なレジャー用途にも対応できる
通信連携機能付きの純正ナビが用意されるが、コンソール内の2DINスペースにモニター一体型のユニットを収めるひと昔前のレイアウト。好きな社外ナビを選べる利点もあるが、やや物足りなさを感じる
通信連携機能付きの純正ナビが用意されるが、コンソール内の2DINスペースにモニター一体型のユニットを収めるひと昔前のレイアウト。好きな社外ナビを選べる利点もあるが、やや物足りなさを感じる
アクセルを踏み込んだ感触はリーフに近く、加速は俊敏だ。ただ、省燃費性能はほどほど。プロパイロットの恩恵で高速走行は十分にこなすが、速度が上がるほど燃費が落ち込む傾向も強い
アクセルを踏み込んだ感触はリーフに近く、加速は俊敏だ。ただ、省燃費性能はほどほど。プロパイロットの恩恵で高速走行は十分にこなすが、速度が上がるほど燃費が落ち込む傾向も強い

【購入ガイド】ニッサン・キックスのオススメは『Xツートーンインテリアエディション』
 キックスのグレードは『X』と『Xツートーンインテリアエディション』のふたつ。違いはボディカラーが2トーンカラー仕様になることと、内装&シート仕様だ。

 両グレードともにe-POWERとプロパイロットは標準装備で、ナビユニットはオプションで用意される。価格差は10万円強なので、内外装の好みで選べばいいだろう。

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