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クルマ ニュース

投稿日: 2021.09.08 18:49
更新日: 2021.09.08 20:06

フォルクスワーゲン、260万円からの都市向けスモールEV『ID.ライフ』を世界初公開

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クルマ | フォルクスワーゲン、260万円からの都市向けスモールEV『ID.ライフ』を世界初公開

 ID.ライフは、フォルクスワーゲンがスモールカーセグメント向けに開発した、モジュラーエレクトリックマトリックス(MEB)のスモールバージョンをベースにしています。MEBをベースにした車両が前輪駆動を採用するのは、これが初めてです。172kW(234PS)を発生する電気モーターを搭載したID.ライフは、0~100km/hを6.9秒で加速し、容量57kWhの高電圧バッテリーは、約400km(WLTP)の航続距離を実現します。

「ID.LIFEは、MEBが如何に柔軟であるのかをふたたび証明します。このプラットフォームは、スモールカーからバンまで、あらゆるタイプの車両に適合します」と、フォルクスワーゲンブランド開発担当取締役のトーマスウルブリッヒは述べています。

「MEBは、業界でもっともスケーラブルな電気自動車用のアーキテクチャーです。私たちは、MEBの可能性を活用し始めたばかりです。パフォーマンス、充電容量、航続距離は、ニューモデルの登場や、ソフトウェアの更新とともに、さらに進化し続けます」

■天然素材とリサイクル素材

 ID.ライフの持続可能性は、素材および塗装仕上げの選び方に特に強く反映されています。ボディのクリアコートには、バイオベースの硬化剤とともに木材チップを使用した天然着色剤が使用されています。ルーフとフロントカバーのエアチャンバーテキスタイルは、100%リサイクルされたPETボトルから作られています。インテリアでは、ダッシュボードとリアシートの縁取りのウッドが、シート地とドアトリムの“ArtVelours Eco”と組み合わされています。ID.ライフに装着されているタイヤの原料には、バイオオイル、天然ゴム、もみ殻などの素材が多く含まれています。

■多機能なインテリア

 ID.ライフは、さまざまなタイプのデジタル体験のパートナーになります。たとえば、簡単な操作でインテリアを映画を見たりゲームをしたりするためのラウンジに変えることができます。車内には、ゲーム機やプロジェクター、必要に応じてダッシュパネルから伸びるプロジェクション用スクリーンが装備されています。その他のデバイスは、室内に設置された230ボルト/16アンペアの電源に接続することができます。

 シートアレンジも非常に多彩で、あらゆる状況やライフスタイルにおいて乗員の素晴らしいパートナーとなります。たとえばリヤシートの座面や背もたれと同様に、フロントシートも完全に折りたたむことができます。これによりシネマシート、長さ約2メートルのベッド、積載量を最大化することのできるカーゴバージョンまで、さまざまなアレンジが可能になります。

■革新的なデジタル操作コンセプト

 ID.ライフでは、ドアミラーとルームミラーの代わりに、カメラとディスプレイが採用されています。基本的な運転機能は、六角形のオープントップステアリングホイールのタッチパネルを介して操作し、スマートフォンを操作システムに統合することもできます。
 
 たとえば、スマートフォンやタブレットといった、乗員のデバイスを使用してナビゲーションシステムを操作することができます。デバイスに保存されている音楽、映画、ゲームは、ID.ライフでシームレスに使用することが可能で、画像や映像はプロジェクションスクリーンに投影することができます。

■“ACCELERATE”戦略で変革プロセスを加速

『ID.』ファミリーを2万ユーロからはじまる価格帯でスモールカーセグメントに拡大することは、完全なe-モビリティを実現するための、もう一つの重要なステップとなります。2030年までに、フォルクスワーゲンは、ヨーロッパにおける車両販売全体に占める電気自動車のシェアを少なくとも70%に、北米と中国で少なくとも50%に増やすことを目指しています。

※1 本車両は、コンセプトカーです。本車両は、まだ販売されていません。

多才なシートアレンジが可能で長さ約2mのベッドなども積載できる
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フォルクスワーゲンID.ライフのパワートレイン透過図
フォルクスワーゲンID.ライフのパワートレイン透過図


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