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クルマ ニュース

投稿日: 2022.03.19 10:49
更新日: 2022.03.23 11:11

アウディ、優れた航続距離と積載能力を持つ『A6アバントe-tronコンセプト』を発表

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クルマ | アウディ、優れた航続距離と積載能力を持つ『A6アバントe-tronコンセプト』を発表

2022年3月17日
プレスリリース

アウディA6アバントe-tronコンセプト:優れた航続距離と積載能力

◆アウディの電気自動車e-tron初のアバントコンセプトモデル

◆電動化の時代に合わせた専用のデザイン

◆270kWの急速充電に対応 – わずか10分の充電で300kmを充電可能

 2022年3月17日、インゴルシュタット:アウディは、2022年の年次記者会見の一環として、ラグジュアリークラスに属する近未来の電動駆動モデル『アウディA6 e-tronコンセプト』を発表します。アウディは約1年前の2021年4月開催の上海モーターショーで、アウディA6 スポーツバックの電気自動車コンセプトモデルを発表しました。市販を前提に開発されたA6アバント e-tronコンセプトは、先駆的な駆動テクノロジーとアウディを象徴する伝統的なアバントデザインを巧みに組み合わせています。

 2021年に発表されたアウディA6 e-tronコンセプトと同様に、A6アバントも、アウディのリーダーシップの下で開発された、未来を見据えたPPEプラットフォームに基づく専用の電気駆動システムを採用しています。同時にA6アバント e-tronコンセプトは、アウディA6 e-tronコンセプトと同じディメンションです。
 
 ラグジュアリークラスに属するこのコンセプトカーの寸法は、全長4.96m、全幅1.96m、全高1.44mで、そのラインはアウディの現代的なデザイン言語を採用しています。クローズド シングルフレーム、横幅一杯に広がるリヤライトストリップなどの主要なデザイン要素は、アウディの電気自動車“e-tronシリーズ”との関係性を強調しています。

 2022年3月に公開されたアウディA6アバント e-tronコンセプトのエクステリアの造形は、スポーツバックと同様、シンプルなデザインを特徴としています。そのボディラインとエレガントなプロポーションは、将来の市販モデルを予告するもので、アウディブランドの電動ラグジュアリークラスがどれほどダイナミックでエレガントなクルマになるのか、そのヒントを提供します。

 アウディAG 技術開発担当取締役のオリバー・ホフマンは、次のように述べています。「私たちは、アウディA6アバント e-tronコンセプトにより、新しいPPEテクノロジープラットフォームをベースにした将来の市販モデルの具体的な姿を提示します。私たちは、45年のサクセスストーリーを誇るアバントを、ただ単に電動化しただけではありません。何よりも必要なのは、高度なテクノロジーを採用して、人々に感動を与えることです。特に、これにはパワフルな800Vのテクノロジー、急速充電270kWへの対応、WLTPに基づく一充電走行距離 最大700kmの航続距離が含まれています」

 A6のエンブレムが示すように、このコンセプトカーは、ビジネスクラスに属していることを明確に強調しています。1968年に登場したこのモデルファミリーは(1994年まではアウディ100という名称で販売)は、世界最大のボリュームセグメントにおけるアウディを代表するクルマの1台です。1977年以来、シリーズには常にアバントモデルが設定されてきました。アバントは、革新的で非常にエモーショナルな方法で、ステーションワゴンを再解釈したモデルです。

 ダイナミックなラインと非常に優れた多用途性を備えたアバントは、まったく新しいカテゴリーを生み出し、その後、競合他社は次々のこのコンセプトに追従するモデルを発表しました。「Avant garde」(アバンギャルド)と1995年にアウディが広告で使用していたスローガンの造語であるアバントは、発売されると同時に高い人気を博し、アバントは、美しいステーションワゴンの代名詞として認知されるようになりました。

アウディA6アバントe-tronコンセプト(エクステリア:フロント)
アウディA6アバントe-tronコンセプト(エクステリア:フロント)

 今回、PPEテクノロジーを採用することにより、長距離走行に使用するクルマとしての実用性を備えながらも、ダイナミックなドライビングパフォーマンスを全身で表現することが可能になりました。将来的に市販されるアウディA6 e-tronは、最大700㎞(WLTP基準)の一充電走行距離を誇ります。また、シリーズでもっともパワフルなモデルは、0~100km/hをわずか4秒未満で加速します。スポーツバックとアバントの性能の差はごくわずかとなっています。

 広々として美しいアウディA6アバントのリヤエンドは、単に優れた積載容量を特徴としているだけではありません。その駆動システムとバッテリーテクノロジーも注目に値します。800Vのシステムと最大270kWでの充電に対応することにより、急速充電ステーションでわずか10分間充電するだけで、約300kmを走行することができます。

紛れもないe-tron:デザイン

 アウディA6アバント e-tronコンセプトは、ラグジュアリークラスに属するクルマで、全長4.96m、全幅1.96m、全高1.44mの寸法は、現行モデルのアウディA6/A7シリーズと同じです。そのダイナミックなプロポーション、エレガントなライン、そしてアウディブランドの特徴となっているアバントのリヤエンドデザインを見れば、このクルマが風洞実験室から生み出されたことは一目瞭然です。

 エアロダイナミクスは、ラグジュアリークラスにおけるアウディの長い成功の歴史において、常に重要な役割を果たしてきました。第3世代のアウディ100/C3が達成したCd値(空気抵抗係数)0.30は、その当時のすべてのクルマの中で最高の数値であり、現在でも自動車史における伝説となっています。アウディは、1982年にはすでにライバルから抜きんでた存在となっており、その後何年もの歳月を経た現在でも、リーダーとしての存在感を示しています。

 今回新たに発表される電気自動車ファミリーのアウディA6 e-tronコンセプトは、機能と形態を再び完璧に融合することによって、このサクセスストーリーに新たな章を追加します。Cd値0.22は、Cセグメントに属する電気自動車としては、前例のない優れた数値です。伸びやかなルーフラインにより、アバントのCd値は、それをさらに0.02上回っており、空気抵抗が極めて少ないことを意味しています。これによって、電力消費量を削減し、航続距離を伸ばすことが可能になります。同時に、風洞実験室でファインチューニングが行われたことにより、非常にエレガントで細部に至るまで調和の取れた、有機的なデザインが生み出されました。

 22インチの大径ホイールと短いオーバーハング、フラットなキャビン、そしてダイナミックなルーフラインは、スポーツカーを連想させるプロポーションを提供します。

 明確なエッジが存在しないデザインにより、凸面と凹面がスムーズにつながり、ボディパネル全体にソフトな陰影がもたらされています。アウディA6 e-tronコンセプトは、特に側面から見ると、あたかもひとつの大きな塊から削り出したように見えます。

 緩やかなスロープを描くリヤサイドウィンドーのデザインと傾斜したDピラーは、アバントモデルの典型的な特徴です。Dピラーは、ショルダーラインから上方へと立ち上がり、流れるようなラインを描きながらリヤエンドへとつながっています。印象的なquattroブリスターは、ボディの幅広さを強調すると同時に、ボディサイドに有機的な曲面を形成しています。

 前後のホイールアーチは、彫刻的な造形のロッカーパネルで接続されています。ブラックのインレイが特徴的なこのロッカーパネルは、この位置にバッテリーが搭載されていることを示し、アウディブランドの電気自動車 e-tron を象徴するデザイン要素となっています。また、アウディe-tronシリーズと同様、Aピラーの基部には、先進的なカメラベースのバーチャルエクステリアミラーが装着されています。

 フロントから見ると、アウディA6 e-tronコンセプトは、アウディブランドの電気自動車であることがすぐに分かります。そのハイライトは、ドライブトレイン、バッテリー、ブレーキを冷却するためのエアインテークを左右に備えた、大型のクローズド(閉じられた)シングルフレームグリルです。フラットなヘッドライトベゼルは、フロントエンドの側面まで伸び、水平基調のボディラインを強調しています。

 風洞実験室から生まれた空力効果は、リヤエンドに明確に表れています。アッパーリヤエンドは、空気の流れを切り裂くようなデザインが採用されています。カラートリムを備えたリヤスポイラーは、A6アバント e-tronコンセプトの水平基調のシルエットを視覚的に強調しています。さらに、このスポイラーは、エアロダイナミクスを改善するために重要な役割を担っています。

 下部セクションでは、大型リヤディフューザーのエアアウトレットが、バンパーエリアと統合されています。カラートリムを採用したこれらのコンポーネントは、風の流れを整えながら、エアフローを車両の下へと導きます。これらの完璧な組み合わせにより、空気抵抗が低減し、リフトが最小化されます。

アウディA6アバントe-tronコンセプトの走行イメージ(リヤ)
アウディA6アバントe-tronコンセプトの走行イメージ(リヤ)

 ショーモデルのスポーティなシルエットは、ネプチューンバレーと呼ばれる温かみのあるグレーの色合いによって強調されています。このボディカラーは、日陰ではモダンで控えめな外観を特徴としていますが、太陽の下では顔料の効果が最大限に発揮され、光の当たり方によってさまざまに色合いが変化する柔らかいゴールドカラーで見る者を魅了します。

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