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国内レース他 ニュース

投稿日: 2017.08.28 20:51

FIA-F4鈴鹿:角田、宮田が3勝目。チャンピオン候補は笹原右京含めた3人に

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国内レース他 | FIA-F4鈴鹿:角田、宮田が3勝目。チャンピオン候補は笹原右京含めた3人に

 日曜日に行われた決勝レース第12戦で角田に続いたのは笹原で、3番手は大湯、そして4番手が宮田と、いずれもチャンピオン獲得の権利を残したドライバーたち。この結果次第では、笹原のチャンピオンが決まる可能性もある一方で、争いから脱落する可能性もある。戦いに邪魔立ては不要だと言わんばかりに、この4人は一団となって1コーナーに飛び込んでいく。先頭に立ったのは笹原で、やや出遅れた角田は2コーナーで大湯にも交わされ、さらにデグナーの進入で宮田にもかわされていた。

FIA-F4第12戦 決勝スタート
FIA-F4第12戦 決勝スタート

 しばらくはこう着状態が続いたものの、4人のなかで最初に動いたのは宮田だった。6周目の1コーナーで大湯をかわして2番手に浮上。この間に初めてトップの笹原は1秒のリードをつかむが、勢いに乗る宮田はすぐに接近。じわりじわりと詰めていき、最終ラップ突入時点の差はわずかコンマ2秒。1コーナーに向け、しっかりガードを固めた笹原ながら、豪快にアウトから攻めていった宮田を凌ぐ術は残されていなかった。

鈴鹿での第12戦を制した宮田莉朋(FTRSスカラシップF4)
鈴鹿での第12戦を制した宮田莉朋(FTRSスカラシップF4)

 そして、その後方でも順位の入れ替えが。9周目の1コーナーで角田が大湯をかわして3番手に躍り出ていたのである。その結果、宮田、笹原、角田の順でフィニッシュ。4位に甘んじた大湯はチャンピオン争いから脱落してしまう。依然として笹原がランキングトップながら、宮田には自力での逆転の可能性が残された。その一方、角田は首の皮一枚という状況でチャンピオン争いに踏みとどまった。

鈴鹿での第12戦を制した宮田莉朋(FTRSスカラシップF4)
鈴鹿での第12戦を制した宮田莉朋(FTRSスカラシップF4)

「鈴鹿ではホンダ(HFDP)のドライバーが強いから、この優勝はすごく嬉しいし、すごく自信につながります。序盤も前についていけたし、最後の最後にああやってアウトから抜けるなんて、自分でもびっくりしています。僕自身、キャリアのなかで富士しか今まで勝っていなかったので、そこだけ……と言われるのは、すごく悔しかった。もてぎでも勝って決めます!」と宮田。

 そして笹原は「本当は序盤からすごく苦しくて、原因は分からないんですが……。コースアウトしないようにするのが精いっぱいで、最後は本当につらかったです。だからこそ、2位に留まれて良かったとも思えるし、最後のもてぎは本当に勝って決めたいです」と。

 5位は2戦連続で河野が獲得し、これに最後まで僅差で続いていたのは、富士に続いてスポット参戦の名取鉄平(ATEAM Buzz Racing F110)。全日本カート選手権OKクラスにも参戦中の17歳、今後がより一層楽しみになってきた。


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