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国内レース他 ニュース

投稿日: 2022.06.06 11:42

BMW Team Studie 2022スーパー耐久第2戦富士24時間 レースレポート

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国内レース他 | BMW Team Studie 2022スーパー耐久第2戦富士24時間 レースレポート

BMW Team Studie
ENEOS スーパー耐久シリーズ2022
NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース

 BMW Team Studieにとって3回目の富士24時間レースを迎えた。2022年シーズンはシリーズエントリーしていないStudie BMW M2CSRは、この24時間レースへスポットで参戦する。マシンは昨年この富士24時間レースでアジア初の実戦デビューをしたBMW M2 CSRacing。ドライバーは昨年から引き続き、木下隆之選手、砂子智彦選手、大井貴之選手、山田弘毅選手、東風谷高史選手の5名でST-1クラスを戦う。

予選

 A、Bドライバーのベストタイム合算で決勝グリッドが決定される公式予選。Aドライバーは木下選手、Bドライバーは砂子選手の布陣で挑んだ。Aドライバーの木下選手は4周目で1分51秒938を記録。Bドライバーの砂子選手は3周目に1分50秒118を記録。合算タイムによりクラス4番手、総合18番グリッドから24時間の決勝を戦う。

Studie BMW M2CSR(木下隆之/砂子智彦/大井貴之/山田弘毅/東風谷高史)
Studie BMW M2CSR(木下隆之/砂子智彦/大井貴之/山田弘毅/東風谷高史)

決勝

 決勝日の午前中には、ウォームアップ走行が設定されていたが、レースに向けた準備をすべて終え、セットアップも確定したStudie BMW M2CSRは走行をキャンセル。15時のフォーメーションラップ開始を迎えた。スタートドライバー担当は砂子選手。前日の予選結果に基づき、クラス4番手、総合18番のスターティンググリッドを後にした。

 1周のフォーメーションラップを経てレーススタート。Studie BMW M2CSRは混乱の無いオープニングラップから順調に周回を重ね、1時間を過ぎたところでルーティンのピットイン。給油と左側2本のみのタイヤ交換を実施し再び砂子選手のドライブでコースに復帰した。

Studie BMW M2CSR(木下隆之/砂子智彦/大井貴之/山田弘毅/東風谷高史)
Studie BMW M2CSR(木下隆之/砂子智彦/大井貴之/山田弘毅/東風谷高史)

 ピット後も砂子選手の走りは堅調。タイヤとブレーキを労り、燃費も配慮した走行で予定より周回数を伸ばし、76周目に東風谷選手へ交代した。東風谷選手のスティントも順調。危なげない走りで周回を重ね、113周目に19番手ポジションでピットへ向かった。このルーティンのピットインで給油とタイヤを4本交換のフルサービスを受けたStudie M2 CSRには大井選手が乗り込む。

 コース復帰直後から良いペースで周回を重ねていたが、136周目にST-Zクラスの車両がコース脇にストップした為、このレース初のFCYが導入。次いで車両回収の為にSC導入された。チームはこのタイミングで若干予定を早め大井選手にピットインをコール。給油のみを行い、ドライバー交代を行わずSTudie BMW M2CSRを送り出した。

 大井選手のセカンドスティントも終始順調に推移。178周目にピットへ向かうと給油とタイヤ4本交換のフルサービスを行い、木下選手が乗車してコースへ復帰した。このスティント中にはSCが導入されたものの、今回SCでは事前ミーティングどおりピットに向かわずステイアウトを選択。Studie BMW M2CSRはレース折り返しに向けて周回を重ねて行った。

Studie BMW M2CSR(木下隆之/砂子智彦/大井貴之/山田弘毅/東風谷高史)
Studie BMW M2CSR(木下隆之/砂子智彦/大井貴之/山田弘毅/東風谷高史)

 残り12時間半程を残した332周目で砂子選手に交代。12時間を過ぎた頃には、ライバルのピットもありクラス3番手へポジションアップした。

 迎えた360周目。チームがメンテナンスタイムの実施を検討していたタイミングで停止車両車両発生によりFCYからSC導入。チームはStudie BMW M2CSRをピットに呼び込み、SC先導中に規定の10分を消化する作業時間でメンテナンスを実施し砂子選手をコースへ送り出した。

 レース残り時間9時間程でルーティンのピットインで山田選手へ交代。スティント前半に右サイドの接触があったため、一旦ピットへ戻り車両確認を行ったが走行に支障はなく走行を続けた。山田選手のダブルスティントにつづいたのはのは大井選手。コース復帰後、左フロントからの異音を訴え、ルーティンのピットインに併せて原因と考えられるパーツの交換を行なった。

Studie BMW M2CSR(木下隆之/砂子智彦/大井貴之/山田弘毅/東風谷高史)
Studie BMW M2CSR(木下隆之/砂子智彦/大井貴之/山田弘毅/東風谷高史)

 残り5時間程で木下選手へ交代。残り時間と前後のライバルとの位置関係を見計らい、パワフルな走行で周回を重ねポジションを12番手まで上げ、最終ドライバーの東風谷選手へステアリングを託した。

 東風谷選手のスティントも折り返し地点を過ぎた残り1時間20分を迎えた頃、Studie BMW M2CSRに異変が発生。大きなステアリング振動が発生したため、マシンをピットに戻し応急処置の後、コースへ送り出した。東風谷選手がコースに復帰した直後、今度は黄旗区間での追い越しでStudie BMW M2CSRにドライブスルーペナルティの裁定。早々にペナルティを実施すると、ダメージのあるアシをかばいつつ、燃費も配慮した走行で最終スティントの周回を重ねクラス3位、総合13位でチェッカーフラッグを受けた。

クラス3位を獲得したStudie BMW M2CSR(木下隆之/砂子智彦/大井貴之/山田弘毅/東風谷高史)
ST-1クラス3位を獲得したStudie BMW M2CSR(木下隆之/砂子智彦/大井貴之/山田弘毅/東風谷高史)

※FCY(フルコースイエロー):小規模なアクシデント時に提示。宣言後、全ポストで黄旗が振られると走行速度が80km/hに規制され、追越し禁止。この間のピットインは禁止。
※SC(セーフティカー):安全な走行が確保されない場合に提示。宣言後はセーフティカーが先導し追い越し禁止。ピットインと給油・タイヤ交換などは可能。ドライバー交代は禁止。
※メンテナンスタイム:レース開始20時間後までに10分以上のピットインを1回以上消化しなければならない。

Studie BMW M2CSR(木下隆之/砂子智彦/大井貴之/山田弘毅/東風谷高史)
Studie BMW M2CSR(木下隆之/砂子智彦/大井貴之/山田弘毅/東風谷高史)


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