ポルシェカレラカップジャパン2022 第8戦（富士）決勝レポート
ポルシェジャパン株式会社（本社：東京都港区 代表取締役社⻑：フィリップ・フォン・ヴィッツェンドルフ）とポルシェカレラカップジャパン（PCCJ）委員会は、ポルシェカレラカップジャパン2022シリーズ第8戦の決勝を、富士スピードウェイ（静岡県）で 2022年8⽉7⽇（日）に開催しました。
天候：曇り 路面：ドライ 気温：29度 路面：36度（レーススタート時）
PCCJ第8戦の決勝グリッドは、8月6⽇に開催された予選のセカンドベストタイムで決定した。プロクラスは、前日に今シーズン4勝目を上げてランキングトップの#60 小河諒がポールポジションを獲得し、2番手には第7戦でPCCJデビューを果たしたポルシェジャパンジュニアドライバーの#91 山本聖渚が着ける。プロアマクラスのポールポジションは、第7戦に引き続き#9 武井真司が獲得。アマクラスは、#10 MOTOKI TAKAMIが開幕戦から8戦連続のポールポジションを獲得した。
第8戦決勝は10時45分からフォーメーションラップを開始。タイヤに熱を入れながらグリッドに全車が戻ると、レッドシグナルがブラックアウトしてレースはスタートするが最前列2番手グリッドの#91 山本がエンジンストール。真後ろとなる４番グリッドの#9 武井は避けることができたが、その後方にいた#77 浜崎大は#91 山本のマシンに追突してしまう。
さらに1コーナーでは、#98 IKARI、#51 春山次男、#66 BANKCYの3台が絡むアクシデントが発生しセーフティーカーが導入されるが、その後にマシン回収のため赤旗が提示された。セーフティーカーに先導され、グリッドに再度整列したマシンは7台だったが、アクシデントの影響を確認するために#66 BANKCYはピットにマシンを戻す。
そして14分のレース中断を経て、セーフティーカー先導でレースは再開される。ここで1周目アクシデントに見舞われた#98 IKARIは、ピットインしてタイヤを交換。先にピットインしていた#66 BANKCYとともにコースへと復帰を果たす。この時点で各クラスは、プロクラスが#60 小河、プロアマクラスが#9 武井、#98 IKARI、アマクラスが#10 MOTOKI TAKAMI、#63 長嶋重登、#7 IKEDA、#66 BANKCYの順となっている。5周目にセーフティーカーのフラッシュランプが消え、6周目にレースはリスタートするが、規定によりスタートから30分でレースは打ち切りとなり8周でフィニッシュ。
結果、プロクラスは#60 小河が前日の第7戦に続いて2連勝を飾った。「今日はアクシデントが発生してしまいましたが、ドライバーは無事だと聞いているので安心しました。今週末のレースは自分自身の課題をきちんとクリアできなかったので、次の鈴鹿に向けてチームとセッティングを見直したいと思います」と語る。#60 小河はこれでポイントを182点とし、ランキング2位の#1 近藤翼が今回は欠場だったため、ポイント差は一挙に55点まで広がった。
プロアマクラスで優勝を飾った#9 武井は、「スタートで山本選手をギリギリ避けることができましたが、自分の後方にいた浜崎選手はマシンが見えていなかったのでしょう」と、ライバルのアクシデントを心配する。
また、アマクラスで7勝目を上げた#10 MOTOKI TAKAMIは「今回の優勝はバトルを制してではありませんので……。でも、スタートはやっと自分なりにしっかりと決めることができるようになりました」と、レースを振り返る。
PCCJ第9〜10戦は8月27日（土）、28日（日）に鈴鹿サーキット（三重県）で開催が予定されている。今シーズン、5月28日に鈴鹿で開催された第5戦予選では、各クラスでコースレコードタイムが大幅に更新されているため、今回さらにタイムアップするのか注目される。また、第9〜10戦のレース結果次第でシリーズチャンピオンが決定する可能性もある。
