ENEOSスーパー耐久シリーズ2026 Empowered by BRIDGESTONEのST-2クラスには、トヨタGRヤリスやホンダ・シビック・タイプRといった最新スポーツカーが並ぶ。そのグリッドに、生産終了から10年以上が経過したミツビシ・ランサーエボリューションXを2台送り込んでいるのが、和歌山県を拠点とするシンリョウレーシングチームだ。代表兼ドライバーの冨桝朋広氏は、N1耐久の時代からランエボ一筋20年以上。マシンを自ら組み上げ、自らグリッドに立ち続けるオーナードライバーに、その流儀を聞いた。
シンリョウレーシングの母体である新菱オートは、和歌山県橋本市にある三菱自動車のサテライトショップ。参戦のきっかけはミツビシのモータースポーツ活動を支えた『テスト&サービス』との縁にある。
「もともとミチビシのサテライトショップをやっているというのが基本にありますが、テスト&サービスの社長とうちの父が知り合いで、その流れでランエボを分けてもらって始めたのが、一番長くやっている理由でもあります」
冨桝代表が最初に乗ったのはN1耐久時代のランサーエボリューションIII。2002年からはシンリョウレーシングとして活動を始め、これまで型式を重ねながらランエボとともに歩み続けてきた。現代のST-2クラスでランエボで走らせるのは今や同チームのみだが、冨桝代表はランエボから離れようとしない。その理由は「蓄積されたノウハウ」と「勝負権」にある。
