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F1 ニュース

投稿日: 2017.04.10 11:45
更新日: 2017.04.10 16:15

濡れ渇きのF1中国GPでレースの神髄を魅せた七つのオーバーテイク【今宮純の視点】

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F1 | 濡れ渇きのF1中国GPでレースの神髄を魅せた七つのオーバーテイク【今宮純の視点】

(5)28周目にベッテルが14コーナーでフェルスタッペンをかわした。限界ブレーキングに追い詰めて2位奪取成功。フェアな技と技の攻防に二人が表彰台セレモニー前の控え室で談笑……(珍しい光景だ)。

(6)33周目にフェルスタッペンが6コーナーでバルテリ・ボッタスを攻略。不用意なSCラン中のミスで気落ち気味の相手をブレーキングでばっさり。レース中のメンタルの違いがありありと出た一瞬だ。

(7)その後フェルナンド・アロンソとカルロス・サインツJr.が14コーナーで左右ジグザグ攻防戦、カートレースみたいに。失速してもクロスライン取りで抵抗する匠の技を後輩は学んだはずだ。ちなみにトロロッソよりラップ2秒劣っていたアロンソ、オーバーテイクさせない技の限りを披露。

 あえて言うならば18歳新人ランス・ストロールは0周、2戦目アントニオ・ジョビナッツィは3周で消えていった。雨がらみコンディションの週末、ルーキーズとマスターズの「現在力」の差異がこの結果になった。しかしこれで落ちこむか、ここから上りつめるか、二人にエールを贈りたい。今年で中国GPの勝利が5勝目となったハミルトンも新人の年、ピットレーンのコーナーで無様なコースアウトを犯してしているのだから……。

 同点のベッテル対ハミルトン、1点差のメルセデス対フェラーリ。開幕してまだ2戦だが、いままでと全く違う17年シーズンがこの先に待ちかまえていそうだ。一喜一憂せず一戦ずつを見ていこう。今年はこれからもっと、きっと、ずっと濃密な18戦になっていく――。


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