ハロよりシールドが好ましいかどうかについては、ドライバーたちの意見は割れている。2009年ハンガリーGP予選で飛んできたスプリングが当たって頭部に重傷を負った経験を持つフェリペ・マッサは、最終的には美観よりも安全性を重視して決断を下すべきだとの意見を示した。
「(シールドは)正直いって、かなりよさそうに見える。ハロよりも美しい。でも、美しさを追求する必要があるとは僕は思わない。安全面でどれだけ優れているかが重要だ。僕らからの答えはそれだけだ」とマッサ。
「新しいシステムで僕の事故は防げたかもしれない。でも他の事故は防げないと思う」
「今のタイヤはかなり重くなっている。タイヤが飛んできて当たった場合、これでは(ドライバーを)守れない。僕としては安全性を重視したい」
F1チームとFIAは来季F1にコクピット保護デバイスを導入することで合意しているが、具体的な形状はまだ決定していない。4月30日までなら、多数決で決定することが可能だが、来月以降になると、全チームの同意が必要になり、それは簡単には達成できないものと考えられている。一方で、FIAは安全性を理由に強制的にテクニカルレギュレーションの変更を行うことが可能だ。
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