ベッテルはすぐに3位ライコネンもかわし、1分34秒004のファステストラップを記録して首位ハミルトンとの差を15秒からさらに縮めていく。
ハミルトンは41周目まで引っ張ってピットイン。5秒ペナルティをここで消化し、8.9秒の静止時間でソフトタイヤに交換してボッタスの10秒後方3位でコースに戻った。
順位は首位ベッテル、2位ボッタス、3位ハミルトン、4位ライコネン、5位リカルドのトップ5。中団は6位マッサ、7位セルジオ・ペレス、8位ロマン・グロージャン、9位ヒュルケンベルグ、10位エステバン・オコンとこちらも接戦となっている。
ハミルトンはここからファステストラップを連発して前の2台を猛追する。首位ベッテルより1周あたり1秒以上速いペースで追うハミルトンは、47周目にボッタスに追い付きターン13でインに飛び込んで鮮やかにパスして2位に浮上してさらにベッテルとのギャップを縮めていく。
しかし、ベッテルもバックマーカーにぶつかりながらも巧みにペースをコントロールし、ハミルトンを寄せつけない。そのまま57周を走り切り、ベッテルが今季2勝目を挙げた。ハミルトンは6秒及ばず2位。ボッタスは最後にライコネンからの追い上げを受けたものの、凌ぎきって3位表彰台を獲得した。
以下は4位ライコネン、5位リカルド、6位マッサ、7位ペレス、8位グロージャン、9位ヒュルケンベルグ、10位オコンのままでフィニッシュ。11位には1ストップ作戦でクビアトを抑え切ったヴェアラインが入った。
フェルナンド・アロンソは最後までウェーレインと11位を争っていたが、最後は54周目に「エンジントラブルだ!」とスロー走行でピットに戻りリタイア。14位で完走扱いとなった。