2026年からマドリード市街地コースで開催予定となっているF1スペインGP。しかし、バルセロナもレース開催を諦めていないようだ。スペイン在住のフリーライター、アレックス・ガルシアがスペインGPの状況について語る。
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F1の歴史上最も多くのレースが開催されたサーキットのリストで、バルセロナと鈴鹿が10位を分け合っていることをご存知だろうか? 私の地元レースであるバルセロナの場合は、1991年にカレンダーに加わって以来、グランプリが中断されることなく開催されてきた。理論上は、2026年にバルセロナでもう1レースが行われ、スペインGPがマドリードに移れば、この状況は終わりを迎えることになるが……しかし、物事は一見したほど簡単ではないこともある。
バルセロナとマドリードは歴史的に非常に激しいライバル関係にある。サッカー好きの読者なら、“エル・クラシコ”のおかげでこのことをすでに知っているかもしれない。しかし現実には、スポーツ界のライバル関係は、政治から生まれた文化的なライバル関係の一要素に過ぎない。実際、さらに深く起源を探ってみると、バルセロナを首都とするカタルーニャ州とスペインの間には、一定の文化的隔たりがあり、それが独立運動への強い支持につながっていることが分かる。
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