投稿日: 2024.07.17 20:25
更新日: 2024.07.17 20:33
更新日: 2024.07.17 20:33
パドック裏話:コース外の危機には団結する心強いF1コミュニティ
Chris Medland
Translation:Kenji Mizugaki
F1ジャーナリストがお届けするF1の裏話。第10戦スペインGP、第11戦オーストリアGP、第12戦イギリスGP編です。
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このところマクラーレンは、立て続けにドラマティックな週末を過ごしている。すべての始まりはスペインGPだった。
バルセロナでの土曜の朝、彼らがメディアのメンバーを招いて、ホスピタリティユニットで朝食を振る舞っていたときのことだ。床下での漏電が原因とみられる火災が発生し、その場にいた人々は大急ぎで避難しなければならなかったのである。
これはちょっとしたボヤ程度には終わらなかった。火元を突き止めて、完全に消火するまでにかなりの時間を要したからだ。チームメンバーのひとりは、念のためとはいえ、のちに地元の病院で診察を受けている。
この火災により、マクラーレンは大ピンチに陥った。その週末の終わりまでホスピタリティユニットを使えなくなり、スポンサーやゲストをもてなすこともできなくなったのだ。だが、パドックの仲間たちは、誰もが進んで救いの手を差し伸べた。たとえば、FIAは彼らのホスピタリティをマクラーレンのメンバーが利用することを認めたし、他のチームの多くは備品の提供やケータリングの手助けを申し出た。