2024年F1第17戦アゼルバイジャンGPと第18戦シンガポールGPの市街地サーキット2連戦は、RBにとって“稼ぎ時”であり、マシン開発が停滞し苦しいなかでもしっかりとポイントを稼いでシーズン終盤戦に繋げたいレースだった。しかし、2戦ともにノーポイント。得意なはずの市街地サーキットでも、RBは苦戦を強いられてしまった。
モンツァに投入した新型フロアは、ブレーキを残しながら入って行くような中高速コーナーでは挙動が安定せず、使いこなせる状態ではなかった。しかし低速コーナーしかないバクーやシンガポールではその不利は出ず、むしろブレーキング時の安定性はプラスに働いた。角田裕毅はこう語る。