5位フェルスタッペンは、ハミルトンからさらに21秒後方と大きく離れている。ヒュルケンベルグがスタートからウルトラソフトのまま41周目までノンストップで引っ張るが、フェルスタッペンの15秒後方にいた実質6位のマッサは42周目にピットインし9位まで後退してしまう。

 これでペレスが6位、オコンが7位とフォース・インディア勢が順位を上げた。

 2位ベッテルは、首位ボッタスより0.3~0.5秒速いペースで周回を重ね、40周目を迎える頃には差が1.5秒前後にまで詰まってきた。

 しかし、メルセデスAMGは2本のストレートでオーバーテイクボタンを早めに押すことを許可し、ボッタスは再びベッテルとのギャップを2秒にまで広げるが、ベッテルもさらにペースを上げてトップ2台は一進一退の攻防になる。

 ボッタスはDRSが使える1秒以内には入れさせないが、50周目についに両者のギャップは0.9秒となりベッテルがDRSを使う。

 最終ラップにはその差は0.7秒にまで縮まるが、ターン2手前で周回遅れのマッサを処理したボッタスに対し、ベッテルはターン3でマッサに引っかかってしまい万事休す。

ボッタスを祝福するセバスチャン・ベッテル
ボッタスを祝福するセバスチャン・ベッテル

 結局ボッタス攻略はならず、ボッタスがメルセデスAMG加入4戦目にして自身初優勝を飾った。ベッテルは2位、3位ライコネン、ハミルトンは4位に終わった。

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