「レーシングカーに乗り込むとき、僕はそこに危険が存在することを承知している。それはカートのレースを始めた8歳のときからずっと変わっていない。僕は進んでそのリスクを取ろうと思うし、レースカーに乗ったことのあるドライバーなら誰でも同じだろう」

「子供のころ、初めてF1を見たときには、誰もが『あの人たち、絶対アタマがおかしいんだ、いつ死んでもおかしくない!』と思ったはずだ。そして、F1を見始めたばかりの人に会うと、必ず『よくあんな危険なことを……』と言われる。世間の人がレーシングドライバーに畏敬の念を抱く理由の大部分は、そこにあるんだ。そういう要素を全部取り除いてしまうのは間違いだと思う」

 フォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグも、ハロへの反対意見を述べたドライバーのひとりだ。ただ、彼はその方向へ進むことが不可避なのであれば、もはやコックピット保護システムに反対しても意味がなく、ハロと比べればこのエアロスクリーンのほうがまだいいと考えているようだ。

 ソチのピットでレッドブルのシステムが公開される以前の段階で、ヒュルケンベルグはこう語っている。「インターネットでイラストを見ただけだが、こっちのほうがまだカッコいいし、僕の好みにも近い。いずれにしても、この手のデバイスの導入は避けられないようだから、どちらかと言われればこれ(エアロスクリーン)を選ぶよ」

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