2022年、F1にグラウンドエフェクトカー規約が導入されて以来、いくつかの弊害が顕在化してきた。2026年の史上稀に見る大規模な規約改正は、その是正が目的だ。そこに至った背景を解説しよう。

 F1が2022年に新しい技術規則を導入した際、目的は明確だった。それは先行車が発生する乱流を最小限に抑え、マシン同士がより接近して走れるようにすることで、そのために導入されたのがグラウンドエフェクトの考えだった。追走時のダウンフォース損失を抑え、より白熱したレースを実現する――それが狙いだったのだ。しかし現実には、この目標は徐々に損なわれていった。

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