アゼルバイジャンGPでハミルトンと接触したことが議論となったベッテルだが、FIAからの追加制裁は免れた。この件についてホーナーは、ベッテルはF1の伝説的ドライバーであるシューマッハの「何としてでも勝つ」という姿勢に影響を受けたからだと考えている。
「セバスチャンは自身のなかに大きな執念を抱えていて、彼にとっては記録が大いなる意味を持つ。ミハエルは彼の憧れだが、ときに『勝ちたい』という闘争本能はリスクになることがある」
「利己的な態度ではあったが、彼と同じ状況で同じ立場だったらと考えなければならない。彼がフェラーリを、かつての位置からいまの位置まで引き上げたのだ。その部分では大きな役割を果たしている」
「セバスチャンは自分の気持ちを率直に表現しただけだし、いまはひどく緊迫したタイトル争いの最中だ。今季は再びチャンピオンを獲得するチャンスがある。メルセデスに対抗してそれを達成するためには、すべてが彼を後押しするような状況が必要であることを理解している」
「彼はまったく裏表がなく、発言と思考と行動がまったくそのままなことがある。それが彼の素晴らしいところでもあるけれど、そのせいでつらい思いをすることもある」