ロマンは予選・決勝を通じて、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。いいゾーンに入っている時の彼はミスをしないし、本当に速い。ダウンフォースをしっかりつけて走れて、ブレーキの感触も悪くなく、タイヤもそれなりに働くという時には、彼の強みであるコーナー進入時に思い切ってアタックできるからです。

 その反面、バクーのようにグリップが低く、ブレーキにも信頼が持てない状況では、ケビン(マグヌッセン)とも同じレベルで走ることができません。浮き沈みがとても激しいことが、今のロマンの課題ですね。

 一方のケビンですが、予選・決勝ともにマシントラブルが発生し、彼申し訳ないと思っています。予選のリヤサスペンション、決勝の油圧漏れも防げるトラブルでしたから……。まだまだチーム力が足りない面がもろに出てしまいました。

 あそこまでマシンの調子が良く、ケビンもロマンと同じくらい速かったことを考えると、2台で予選7、8番手につけて、決勝でも(マックス)フェルスタッペンがリタイアしたわけですから、6、7位でフィニッシュしなくてはいけません。それを達成できないところが、現時点での僕らの実力のなさですね。

続きはF1速報WEBで掲載中
・F1イギリスGPでポイントを獲得できなかった理由
・ハンガリーGPに向けての目標

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