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F1 ニュース

投稿日: 2016.05.06 18:56
更新日: 2016.05.12 18:59

今宮純によるロシアGP ドライバー採点&短評

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F1 | 今宮純によるロシアGP ドライバー採点&短評

 今宮純氏が独自の視点でドライバーを採点。週末を通して、22人のドライバーから「ベスト・イレブン」を選ぶ。レース結果だけにとらわれず、3日間コース上のプレーを重視して採点する。

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☆ キミ・ライコネン

 今シーズン、4番手が定位置になってきている。ここでもFP1~予選すべて4位、Q3でバルテリ・ボッタスに先行された(2位タイムのセバスチャン・ベッテルがペナルティ降格でグリッド3位に)。決めのアタックラップに細かなミスが出て、1周をまとめきれない。それを認める最年長ベテランもレースでは黙々と燃費セーブ、表彰台を確保。メルセデス1-2を脅かすにはマシン戦闘力がもうひとつだったソチ。チームも彼も不完全燃焼が続く。

☆☆ バルテリ・ボッタス

 コーナーのクリッピングポイント通過スピードが目に見えて速い。3年連続予選3位、ここのリズムをつかんでいる。16周目まで2位をキープするもスーパーソフト劣化が進みピットへ、FW38に潜む弱点だ。後半37周もロングスティントを強いられ、慎重にカバーし4位入賞(フェリペ・マッサは28周しかもたなかった)。

☆☆ カルロス・サインツJr.

 ストップ&ゴーに弱いトロロッソ、加減速時にダイナミック・ダウンフォース中心が変動しすぎるのか。それをあやすかのようにFP2のロングランで好タイムを刻んでいた。スタート成功もクビアト事故のデブリを拾い、そこからレースが狂う。11周目に早くもタイヤ交換、さらにジョリオン・パーマーとの接触で厳しいペナルティ、それでも41周超ロングスティント遂行。地味でも堅実な12位。

☆☆ マックス・フェルスタッペン

 13戦連続完走でストップ。信頼性ある昨年型フェラーリのPUトラブルはちょっと気がかり。それまで6位をしっかり堅持する危なげないレース・メイキングは大人っぽい。5日「スペインGPからレッドブル移籍」緊急発表、23レースで昇格の18歳レース人生ますます加速中。

☆☆☆ ジェンソン・バトン

 アンダーステアからオーバーステアに過敏に変化、そのリバースステアに対応、予選まで全セッションで初めてアロンソを上回る。混乱1コーナーが明暗の分かれ道、アロンソに遅れた10位もポテンシャルとしては7位の可能性充分。5月攻勢に期待。


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