さらにソフトタイヤでプッシュするはずだったが、その位置からでは追い上げることもできず、12位でレースを終えることとなってしまった。セーフティカー導入時に目の前を走っていたアルテム・マルケロフが4位でレースを終えたことを考えれば、非常に残念な結果だ。
「本当にすべてが噛み合わなかった2日間でしたけど、クルマの仕上がりは良かったし、マルケロフも遅かったので、最後にソフトタイヤで戦えたはず。今日も普通に走っていれば少なくとも5位か4位は狙えたレースでした」
タイトル候補の最右翼とみられているガスリーは、レース再開直後にターン10でナトにインを突かれて首位を奪われ、最後はニコラス・ラティフィにも抜かれて3位。同じくタイトル候補のリンも戦略ミスが響いて6位で終わった。GP2は最後まで目が離せない、難しいレースだ。
それでも松下は自分の速さには、しっかり手応えをつかむことができたようだ。
「ピット作業のミスは仕方ないし、繰り返さないように分析するだけ。自分としてはやれるだけのことはやったので落ち込んではいません。ドライバーとして能力に問題はないし、今年もGP2で戦っていけると思っています」
日曜の午前に行われる決勝レース2は、12番グリッドからのスタートとなるため厳しい展開が予想されるが、それでも光る走りを見せてもらいたい。