2017年F1第14戦シンガポールGP ストフェル・バンドーン

 F1にはセーフティカーラインというものがピットロードの出口と入口にあり、この範囲内がピットロードでその外側がコースと見なされる(ピットロードとコースの境界線として引かれている白線の先端部分にペイントされた線)。したがって、ピットロード出口側のセーフティカーラインを出た瞬間はバンドーンのほうがマッサの前にいたため、コース上でのポジションはバンドーンがマッサの前となる。

 しかし、マッサもここでバンドーンの前に出るかどうかは、その後のレース展開を考えると重要なので、セーフティカーラインまでは全力で走行。残念ながら、わずかに間に合わず、3コーナーでバンドーンの前に出てしまったわけだ。

 そこで3コーナーを立ち上がったところで、慌ててバンドーンにポジションを譲ったのである。
 ちなみにバンドーンが27周目のピットストップで左前輪タイヤの交換に戸惑ったのは、タイヤやホイールナットに問題があったのではなく、フロントジャッキによって車体が水平に上がっていなかったからだという。

「あのタイムロスがなければ、その2周後にピットインしたパーマーの前に出られていたはず」だと、長谷川ホンダF1総責任者は悔しがっていた。

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