「トップにいても、あまりナーバスにはなっていなかったです。とにかくセクター3に注意して、最終コーナーではトラクションを心がけてメインストレート加速を伸ばそうと……」

 このコメントからも基本に忠実、絶えずコーナーで左右ミラー・チェックを怠らなかったことが見てとれる。64周目にライコネンは、あたかもあきらめたかのように、いったん1.177秒差に下がった。相手の油断を誘う最後の手で、65周目に0.963秒差に迫ると、66周目ファイナルラップにタイヤはもうボロボロなのに最終攻撃をかけたのだが──。

 フェルスタッペン0.616秒差の1勝目。106人目ウイナーの凄さは105人目のリカルド、パストール・マルドナルド、ニコ・ロズベルグ、マーク・ウェーバー、101人目のセバスチャン・ベッテルたちと違い、接近戦を制したことだ。常勝メルセデスが全滅し、首位リカルドが異なるピット戦略を採ったという要因もあるが、18歳ウイナーは勝つべくして勝った。大人のドライバーたちも、この現実を生々しく受けとめただろう。

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