ハーバートいえば、国際F3000での大事故によって、右足の足首が不自由になり、その後のドライバー人生を大きく変えたことは有名な話である。引退レースでの事故でハーバートは膝を強打しただけで、大事には至らなかったのは、不幸中の幸いだった。

「私はまだ足首が完治していないまF1にデビューしたとき、メカニックに抱きかかえられてコクピットに乗ったけど、まさか最後のレースで降りるときもマーシャルに抱きかかえられるとは思ってもみなかったよ!!」とハーバートは語る。

ランス・ストロールの個人コーチを務めるルカ・バルディセッリ

 マレーシアGPに特別な思い出があるもうひとりの人物は、ルカ・バルディセッリだ。現在、ストロールの個人コーチを担当しているバルディセッリは、2015年までフェラーリに所属していた。そのバルディセッリにとって、マレーシアGPはレースチームのスタッフとして最後に戦った事実上の現場引退レースだった。

「当時、私はヘッド・オブ・レースエンジニアリングとして現場責任者として、エンジニアやメカニックたちを指揮していた」

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