しかしタイトル争いの面で欠けていた部分は、レッドブルの復活によって埋め合わされた。苦戦するフェラーリに取って代わったレッドブルは、マックス・フェルスタッペンに2度優勝することになるマシンを与えたのだ。また波乱の展開となったアゼルバイジャンGPでもチームメイトのダニエル・リカルドが優勝を飾っている。

2017年F1第15戦マレーシアGP 自身通算2勝目を上げたマックス・フェルスタッペン

 また“ビッグ3”の後方でも良い兆候が起きていた。中団グループがかつてないほどに善戦したのだ。以前はグリッド上でトップのマシンと最後尾のマシンの差は今よりもずっと大きく7秒や8秒あることも珍しくなかったのだが、今では様子がまったく違う。高度に専門的な環境があるということは、一番遅いマシンでも実際には優れたマシンであるということなのだ。

 たとえば、スペインGPではポールポジションのハミルトンは最後尾のダニール・クビアトより3.5秒速かった。しかも、7番手のフェルナンド・アロンソとクビアトの差はたったの1.5秒だった。14人のドライバーの差は1.5秒以内だったのだ。まるで狂気の沙汰だ!

 ウイリアムズと特にフォース・インディアは、“中団グループ”の他のチームと比べてより一貫性のある速さを見せていたのは事実だが、我々はニコ・ヒュルケンベルグがルノーのマシンでトップ8位内に入るのをしばしば目にしたし(信頼性の問題がなければもっと頻繁に見られただろう)、シーズン序盤ではロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンが、終盤ではアロンソとストフェル・バンドーンが好結果を出していた。

2017年F1第18戦メキシコGP セルジオ・ペレス、エステバン・オコン

 コンストラクターズ最下位となったザウバーの戦闘力は論じるまでもないが、2018年はより多くの予算とサポートをアルファロメオから受けることになるので、状況は全く違うものになるだろう。

 結局、2017年は各チームがコース上でほぼ互角であることが分かったし、そのせいでオーバーテイクが難しくなったのだ。

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