表面上は、ホンダの方が難しい状況に立ち向かわなければならないようにみえる。新しいパートナーであるトロロッソは、12年のキャリアのなかでのコンストラクターズ選手権最高位は6位、過去4シーズンは7位にとどまっているようなチームだ。トロロッソには、マクラーレンのような立派な設備も大量の人材も莫大な予算もない。さらに2018年のドライバーラインアップは全チーム中、最弱のひとつだ。別にピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーをけなすつもりはない。ふたりとも今まで参戦してきた他のカテゴリーでは非常にいい結果を出している。だが、グランプリ出走経験がふたり合わせて9戦しかなく、しかも2017年シーズン終盤には信頼性のトラブルが相次いだため、F1マシンでの走行距離も非常に少ないことは不安要素だ。

 ホンダが最初に目標とすべきなのは、信頼性の高いエンジンを提供できるということをトロロッソに対して証明することだ。しかもテスト初日からそれをする必要がある。過去3年のプレシーズンテストでは悲惨な状況が多々見られたが、今年は最初からしっかり走り、距離を稼がなければならない。パフォーマンスを追求するのはそれからだ。トロロッソが今年もルノーと戦い、メルセデスPUを搭載するフォース・インディアやウイリアムズを追いかけ、ハースやザウバーとのギャップを拡大できるよう、サポートするのが大事な仕事だ。マクラーレン・ルノーに勝てればなおいいし、もしもレッドブルを2019年と2020年にホンダのエンジンを使いたいという気持ちにさせることができれば、半年前には誰からも関心を寄せられなかったエンジンサプライヤーとしては大成功だろう。

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