F1カナダGP予選は現地時間の6月11日、午後1時から行われた。ポールポジションを獲得したのは、メルセデスのルイス・ハミルトン。ジル・ビルヌーブ・サーキットでは自身5回目、ここでは過去に4勝を挙げている。
現在ランキングトップのチームメイト、ニコ・ロズベルグはQ3最後のアタック、1コーナーでミス。Q3最初のアタックでハミルトンに0.062秒及ばなかったロズベルグは、逆転を果たせず、2番グリッドから決勝へ挑む。
予選3位には、最近レッドブル勢の先行を許していたフェラーリのセバスチャン・ベッテルが食い込んだ。ベッテルはQ3最初のアタックで、あわや最終シケインの“ウォール・オブ・チャンピオンズ”に接触という場面があり、2度目のアタックでもヘアピンでトラクションを失っていたが、1分12秒990までタイムを縮め、メルセデスふたりに続いた。
フェラーリは、2トークンを使った最新型パワーユニットを投入しており、ハミルトンはライバルの進化を警戒している。
また、パワーサーキットでは苦戦するかとも予想されていたレッドブルは、ダニエル・リカルド4位、マックス・フェルスタッペン5位とフェラーリ勢に割って入った。Q3最初のアタックではフェルスタッペンが先行したものの、最後はリカルドが壁にホイールを当てながらの攻撃的なアタックで自己ベストを更新してチームメイトを逆転。リカルドは2014年に当地で初優勝を果たしており、コースとの相性も良く、レースでも要注意の存在となりそうだ。