今週末初めてF1グランプリが開催されるバクー・シティ・サーキットの安全性について一部ドライバーたちが懸念を示しているが、ランオフエリアがない箇所があることのほかに、ピットエントリーの構造についても問題視されている。
ドライバーたちはピットに入る際、高速のストレートからシケインを経て100メートルの直線を走った後に、スピード制限の白線を迎える。
ターン16からターン1への長いストレートでは最高速が350km/hにも達するといわれており、ピットエントリーに全開で飛び込んでいく形になる。そこにはシケインが設けられているものの、ピットレーン速度制限区間はその少し先から始まる。そのためそこまでの区間でできるだけ時間を稼ぐためドライバーたちがプッシュし、事故が起こる可能性があるのではないかという懸念が生じている。
ダニエル・リカルドは、バクーのピットレーンのエントリーを最適に走れば、決勝中に大きなチャンスになると述べた。
「すごいことになりそうだ。ピットエントリーというのは少しタイムを稼げる場所なんだ」とリカルド。
「ここのピット入口は特にそうだと思う。ドライバーがうまくやれた場合と、完璧にやれなかったりミスをした場合では、1秒とは言わないまでも簡単に0.5秒は違ってくると思う」
「クラッシュしたり大量に時間を失う可能性がある」
「コース上で誰かと争っていて、アンダーカットやオーバーカットをしようとするときには面白いことになるかもしれないよ」
「ピットエントリーをどう走ったかでポジションを守れるかどうかが決まる。僕としては面白いと思う」