FIAは、いくつかのチームがタイヤの内圧管理デバイスを使用していたことについて、今後内圧管理に関しての新たな規制を設けることを決めた。 

 チームが使っていた方法のひとつとして明らかになっているのは、高温に熱された空気がブレーキに送り込まれ、タイヤが装着された際、その熱がリムに届き、内圧を上げるという仕組みだ。

 ピレリと話し合いの場をもったFIAテクニカルディレクターのチャーリー・ホワイティングは、そのような仕組みを防止することで意見が一致。オーストリアGP金曜日の午前中、ホワイティングはフリー走行前に全チームに対して、すぐに対応可能な変更について概要を伝えている。

 すべてのレースでピレリが指定する最低内圧は、フリー走行、予選、決勝セッションにおいて、ホイールがマシンに装着される前にチェックされることになるようだ。

 加えて、これらは直前のセッションで使用された新品タイヤとユーズドタイヤとし、チームが認定するピレリのエンジニアが確認を行う。一度タイヤの内圧がセットされたら、下げることも上げることも認められない。また、セッションで1回以上使用されたタイヤの内圧は、最初にセットした最低内圧に戻すことはできない。さらに、クルマがグリッドに着いたあと、タイヤをセットする前に初期の内圧をチェック。その後、変更することは許可されない。

 タイヤウォーマーやブレーキダクトなどを使用した内圧調整の抜け道に関しては、以前からFIAの懸念事項となっており、取り締まりが強化される方向へ向かうことになる。

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