金曜にレッドブルのマックス・フェルスタッペンに起きたのと同様に、土曜にはフォース・インディアのセルジオ・ペレスとトロロッソのダニール・クビアトもサスペンションを壊している。こうした状況から、ウォルフはレッドブルリンクの新しい縁石に手を加える必要がありそうだと述べるいっぽうで、何が正しい対策なのかを見きわめるのは難しいと認めている。
「『ソーセージ』と呼ばれる縁石を取り除くとか、赤い縁石の一部を削る、あるいは谷の部分をコンクリートで埋めるといった方法が考えられるが、すべての判断はFIAに任されている。しかし、サスペンションの設計が異なる複数のマシンで、同じような破損が起きているのだから何らかの対策は必要だろう」
「実際セッション中にもチャーリー(ホワイティング)と話をして、早急に手を打つべきだと伝えた。だが、正しい答えを導き出すのは容易なことではない」
ロズベルグは、クラッシュのダメージでギヤボックス交換を強いられ、予選2位で終えながらもグリッドペナルティにより6番手からのスタートとなる。しかし、チームの懸命の努力で修理は予選開始までに完了し、パフォーマンスにもまったく影響はなかったとロズベルグは語っている。
「少しリズムが狂わされただけで、それ以上の影響はない。結果としてフリー走行3回目で予選のシミュレーションができなかったけど、それは小さなことにすぎない。予選での仕事が、ほんの少し難しくなっただけでね」
「それでも予選では、最初からクルマを信頼してアタックできた。つまり、リズムはすぐに取り戻せたということだ」