無線通信が許可される項目のふたつめには「マシンに発生した致命的な問題の兆候」とある。「構成部品またはシステムに差し迫った致命的な問題の兆候がある場合においてのみ、伝達が許可される」はずだ。

 ニコ・ロズベルグもレース終了の2周前に、ブレーキ・バイ・ワイヤにトラブルを抱えており、チームはドライバーに伝えることができなかった。メルセデス・モータースポーツのトップであるトト・ウォルフも、ファーンリーと同様の意見であり、ルールの調整が必要だと考えている。無線を制限されることがストレスになるかと問われ、以下のように答えた。

「限界がどこにあるかがわからないので、FIAの立場も簡単なものではない。チーム側は安全を盾に、ドライバーと通信しようとルールを悪用するかもしれない。しかし現在の制限は、いきすぎているというのが私の意見だ。緩和は実はバーニー(エクレストン)からの提案であり、私の案ではない。ドライバーに対する指導という部分をどうするか、それが問題だ」

 FIA側としては、規制の緩和をすることでチームがルールを悪用し、安全を口実に別の情報をドライバーに与えることを懸念している。

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