投稿日: 2016.07.06 21:35
GP topic:トップグループと戦ったバトンが、あらためて口にした「ありがとう」
Text : Masahiro Owari
F1オーストリアGPで今シーズン自己ベストの6位でフィニッシュしたジェンソン・バトン。レース後にエンジニアとのブリーフィングを終えると「ちょっと、ひとこと、みんなに言いたいことがある」と、あらたまったという。
「この週末を通して、クルマのセッティングもパワーユニットも、とても良かった。あらためて、スタッフのみんなに感謝したい。本当にありがとう」
それを聞いていた長谷川祐介ホンダF1総責任者は、次のように語る。
「もちろん私は第3期もジェンソンと仕事をしていたので、彼から感謝の言葉を聞くのは初めてではありません。でも今年、私がF1に復帰してから、彼からそのような言葉を聞いたのは初めてでした」
それほどオーストリアGPでのレース内容に、バトンは満足していたのだろう。
バトンは昨年9月にF1を引退するかどうか悩むほど、マクラーレン・ホンダの惨状を嘆いていた。
「勝利を争っていないレースを楽しめるドライバーなんて、いないと思うよ。僕は14位でフィニッシュしたくはないし、10位だって不満だ。達成感が得られなければ、ここにいる意味はない」と当時のバトンは発言した。