ウイリアムズが新型フロントウイングを投入してきたが(実戦では使用断念)、フェラーリもシルバーストンに新しいフロントウイングを持ち込んできた。シルバーストンは中高速コーナーが多いダウンフォースが特に重要なサーキット。前後のダウンフォース量、そしてそのバランスを保つセットアップがパフォーマンスに大きく影響する。

 フェラーリは予選時にタイヤを適切な温度に保つことに苦労しており、リヤエンドはサスペンションを変更することで対応してきたが、シルバーストンではフロントのダウンフォース量増加によってタイヤのグリップ向上を狙ったのだろう。そのアップデートパーツが、今回のイギリスGPで導入された新しいフロントウイングだ。

イギリスGPで導入されたフェラーリ新型フロントウイング。黄色矢印の後端部が変更された。
イギリスGPで導入されたフェラーリ新型フロントウイング。黄色矢印の後端部が変更された。

 新型フロントウイングは翼端板の後端傾斜角が異なる。これまでは前方と同様、スクエアな形状をしていたが、イギリスGPでは後端のみ、ラウンド形状となった(写真:黄色矢印)。これはレッドブルが採用しているアイデアに似ている。

 また、メインフラップの翼端板内側にあるくぼみも若干、変更されている。くぼみの位置が翼端板から若干、内側へと移動。くぼみの形状も、より丸みを帯びた形状へと変更されている(写真:黄色矢印)。

イギリスGPで導入されたフェラーリ新型フロントウイング。黄色矢印の形状が変更。
イギリスGPで導入されたフェラーリ新型フロントウイング。黄色矢印の形状が変更。

 フェラーリはドライバーふたりとも、この新型フロントウイングを装着して予選とレースを戦った。セバスチャン・ベッテルは「開発の方向性は正しい方向へ向かっていることは間違いない」と一定の評価を与えつつも、「この程度では足りない。マシンをもっと速くするには、もっとダウンフォースを増やさならない」と、アップデートパーツの開発スピードに注文をつけていた。

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